今でも大切に想ってる。＊岩田剛典

＊4＊ ページ4

.



今日は登坂さんとの雑誌の撮影

仕事だからやるしかないし

断るのも失礼、早く終わることを願い

ヘアメイクの準備に取り掛かった



マネージャー
「Aちゃん準備はできた？」

『はーい終わりました』



カメラなど照明の準備が終わるまで私は大きな木の下にある

ベンチに腰を掛けた

桜も散って木の枝が緑に染まっていくこの季節

このくらいの気温がちょうどいい



？「隣いいかな？」



素敵な声が響き渡る



『どうぞ』



その声の持ち主は三代目のボーカル

登坂広臣さん



広臣「俺、登坂広臣。よろしく」



そういって彼は笑顔で右手を差し伸べてくる

男なのに整った綺麗な顔立ち

あまり関わりたくないけどしょうがない



『私は神崎A、よろしくお願いします』



笑顔で私も右手を差し出し握手する



広臣「撮影終わったら一緒に写真とっていいかな？」

『いいですよ、全然私なんかでよければ』

スタッフ「広臣さん、Aさん準備お願いします」

広臣「Aちゃんいこっか？」

『はい』




初対面の登坂さんとカップルが

するようなこと、手を繋いだり

ハグしたり、顔を近づけたりするのですごく緊張する

昔も剛典とドライブデートしたな

って何回も昔の記憶をよみがえらせては

悲しくなってしまう自分がいる


これでよかったんだよ

剛典も今、すごく輝いてるから





.

＊5＊→←＊3＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す