Bet4. ページ5
「…まずはラウンジに戻りな。そこの
便所の場所は先輩にでも聞くんだな。」
「あ、はい…！……あの、」
「なんだ？」
「ここって…オクタヴィネル寮じゃないんですか？」
「…どうしてそう思う？」
さっさと出ていけばいいものを、
好奇心に負けて聞いてきた。
「その…モストロ・ラウンジと雰囲気が違うし…水槽は見えないし…
その…たばこ臭いし…」
「はははっ、言うねぇ。」
まぁ、素直な奴は嫌いじゃない。
煙草に火をつけながら、ひよっこに近付く。
ビクッと体を震わせたひよっこは、後ろに
その場で固まってしまって、まるで蛇に睨まれた蛙って感じだ。
「…なんとなく察しはついているだろうが、
何がとは言わねぇが、あまりここのことを誰かにペラペラ話すのはお勧めしねぇな。」
「……ッ！」
「…とはいえ、オレも
敷地内でばったり会うこともあるかもしれねぇから、一応自己紹介しておくか。」
フ―ッと煙をひよっこに浴びせながらだるそうに定型文を口ずさむ。
「A・ウェイガ―。イグニハイド寮生３年だ。っつっても、留年してるもんで
歳は20。だから、煙吸おうが酒を飲もうが合法だ。
…次に会うときは、二度目ましてだな、ひよっこ。」
「う…あ……」
「あー、お前のことは話さなくていい。
オレが気が向いたら聞いてやる。
…さて、先輩からのご挨拶は以上だ。
…さっさと帰んな。」
「あ…は、はい！！失礼します！！！」
コツンと額を突くと、ひよっこは弾かれたように
完全にひよっこの影が無くなってから、オレは少々乱暴な動作で
これで
…やれやれ、とんだ来客だったぜ。オープン前に部外者を入れるなんて…
今度あの双子どもに事情聴取だな。
「さて、スロット直すか。」
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白樺葵(プロフ) - かれーのるーさん» かれーのるーさん！コメントありがとうございます！具体的に好きなところを伝えてくださるのむちゃくちゃ嬉しいです！！！今後ちょっと更新遅くなるかもですが、執筆頑張ります……！！ (2021年10月9日 8時) (
レス) id: 30555c691c (このIDを非表示/違反報告)
かれーのるー - 面白い作品をたくさん作ってくださってありがとうございます。文の書き方が好みで毎回読んでいます。これからもたくさん面白い作品作ってください。😷 (2021年10月8日 15時) (レス) @page1 id: 3dcaa15021 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白樺葵 | 作成日時：2021年9月9日 17時
