深海の商人９１ ページ10
え、なに、オレらの力まで欲しくなったの？アズール。
「お待ちなさい。貴方のユニーク魔法は強力すぎるゆえに、
契約書なしには制御できないはず。
そんなことをすればどうなるか、自分が一番よくわかっているでしょう！」
アズールのユニーク魔法はマジですごい。
でも、その分使い方とかムズイらしくて、契約書をリミッターにしてるんだよね。
「だって、なくなっちゃったんですよ、全部……
アハハ……アハハハッ！
このままじゃ昔の僕に戻ってしまう！」
昔の？あの、タコ壷に籠ってずーーっと魔法の勉強とか研究してた時のことかなぁ？
あんときのアズール、今よりツンツンしてたけど、
一生懸命勉強してるアズール、格好いいと思ったんだけどなぁ…？
…けど、それ以前に、
「あのさー、今のアズールって、昔のアズールよりずっとダサいんだけど。」
って、思ってたことぶつけたら、なんか逆ギレされた。
「あ〜〜〜〜〜〜、そうですか。
どうせ僕は１人じゃなにも出来ないグズでノロマなタコ野郎ですよ。
だから、もっとマシな僕になるためにみんなの力を奪ってやるんです。
美しい歌声も、強力な魔法も、全部僕のものだ！
寄越しなさい、全てを！」
「なんだよアレ？アズールの体から黒いドロドロが出てきてる。
墨……じゃねーよな？」
墨よりもっと、濃くて重い…何かよくわかんないけど、
すっげー嫌な感じがする。
「ユニーク魔法の使いすぎです。ブロットが貯蓄許容量を超えている！このままでは……。
オーバーブロットしてしまう！」
「あーっはっは！
あーーーっはっはっは！」
何がそんなに面白いのか、アズールは高笑いしながら黒いドロドロに飲み込まれていった。
「みんな！構えて！！このパターン…オーバーブロットだ！」
小エビちゃんが声を張り上げた。
アズールが？オーバーブロット？…マジで？
でも、小エビちゃんは冗談言ってる風じゃなかった。
何故かトド先輩含んだ全員がマジカルペンを構えてた。
すげー、小エビちゃん、猛獣使いみたい♪
黒いドロドロが少し晴れたと思ったら、そこにいたのは、
本来の姿のアズールだった。
ぶっとくて自在に動く8本の脚、紫がかった皮膚…タコの人魚の姿だ。
けど、アズールの後ろになんかいる。
「ふな゛っ！アイツ足がタコになったんだゾ！」
「あれが、海のなかでのアズールの姿です。」
「あの後ろのなに？オレでも絞められないほどデカいの！」
「あれ…ブロットの化身です！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 74人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白樺葵(プロフ) - 星猫さん» 星猫さん→なるほど！こちらこそ失礼しました！私が知ってるジャンルは変わらずです(汗)合作のお話嬉しいのですが、近々シナリオライターの職に就くことになり、そうなると無料の小説投稿サイトでも作品を上げるのに許可が必要になるみたいなんです… (2021年9月29日 19時) (
レス) id: 30555c691c (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 同じです新しいｐｃが手に入れましたから！こちらこそすみません。 (2021年9月29日 19時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - 星猫さん» 星猫さん、この会話、シリーズ1作目の時もしていますが、同じ名前の違う方なのかしら？IDが違うから、もし別人だったらごめんなさい。 (2021年9月29日 19時) (レス) id: 30555c691c (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？怪談レストランは知ってます？後、一緒に合作しませんか？ (2021年9月29日 17時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - 星猫さん» 星猫さん！コメント&こう評価ありがとうございます！楽しんでいただけるよう、これからも執筆頑張ります！ (2021年9月29日 16時) (レス) @page46 id: c15bb0fb59 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：白樺葵 | 作成日時：2021年9月7日 16時
