深海の商人８９ ページ8
(→sideA)
「……ぅ…」
頬に伝わる揺れで目が覚めました…
あれ…私は…なんで床に転がっているんでしょう…？
未だ霧がかった記憶を手繰り寄せる…
確か、ノックなしに入ってこようとした人がいて…
これは攻撃対象だと、ドアが開くと同時に拘束呪文を放ったものの、
魔防障壁で防がれて…
…そうだ！レオナさんとラギーさん！！
さすがレオナさんです…防御魔法が得意分野だとは言ってましたけど
まさかあの一瞬で防がれるとは…
寮長クラス、恐るべし…
…って！感心してる場合じゃなかった！！
「金庫が開いてる…！？」
人一人が入れそうな巨大で頑丈な金庫は
今やだらしなく扉を開けたまま、何も入っていない中身をさらけ出している状態です。
おそらく、この中に契約書が入っていたんでしょうけれど…
「レオナさんたちが…持ち出した…？」
でも、何のために…？
ズズズズン…
再び揺れる床、軋む本棚…地震でしょうか…？
眠る前は聞こえていた、店の騒がしさも聞こえません。
…なんだか、嫌な予感がする…
私はVIPルームを出て、モストロ・ラウンジの店内へ向かいました。
そこに広がっていたのは地獄絵図。
テーブルや床に、多くの生徒がぐったりと折り重なって倒れていました。
店内で意識があるのは私だけのようです。
「…な、何があったというんですか…」
生徒を踏まないように店の外へと歩いていると、うめき声が聞こえて立ち止まりました。
意識がある方がいたみたいです。
「しっかり！何があったんですか！？」
先程アズールさんにお店でのトラブルを知らせに来られたオクタヴィネル寮生の方です。
「う…あ……寮、長…が……」
「寮長…アズールさんが、どうしたんです…！？」
「みんなの…能力、を…吸い取っ…て……」
能力を吸い取る…？
能力を奪う魔法…？
アズールさんのユニーク魔法は、契約を結ばないと発動できないはず…なのに、どうして…！
混乱が収まらない脳内はぐるぐると疑問点を吐き出し続けていますが、
そんな私の意識を引き戻すように、寮生の方に腕を掴まれました。
「おね…がい…寮長を…止めて…っ」
「！…わかりました、先生たちを呼んできます！」
とはいえ、スマホはアズールさんに取り上げられたままですし、
とにかく鏡舎から一旦校舎へ戻らないと…！
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白樺葵(プロフ) - 星猫さん» 星猫さん→なるほど！こちらこそ失礼しました！私が知ってるジャンルは変わらずです(汗)合作のお話嬉しいのですが、近々シナリオライターの職に就くことになり、そうなると無料の小説投稿サイトでも作品を上げるのに許可が必要になるみたいなんです… (2021年9月29日 19時) (
レス) id: 30555c691c (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 同じです新しいｐｃが手に入れましたから！こちらこそすみません。 (2021年9月29日 19時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - 星猫さん» 星猫さん、この会話、シリーズ1作目の時もしていますが、同じ名前の違う方なのかしら？IDが違うから、もし別人だったらごめんなさい。 (2021年9月29日 19時) (レス) id: 30555c691c (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？怪談レストランは知ってます？後、一緒に合作しませんか？ (2021年9月29日 17時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - 星猫さん» 星猫さん！コメント&こう評価ありがとうございます！楽しんでいただけるよう、これからも執筆頑張ります！ (2021年9月29日 16時) (レス) @page46 id: c15bb0fb59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白樺葵 | 作成日時：2021年9月7日 16時
