深海の商人３５ ページ3
「…これ、用意するの？」
「流石に森に生えている草花は私の独断で採取することはできないので
実家で私がストックしているものや、こっちに持ってきているものを
確認しようかと…
それでも間に合わなければ母上に相談ですね…」
「…まぁ、ヴァニタさんのことだから、Aのお願いを断ることはないと思うけど…」
「それに甘えるのは最後の切り札にしておきます。」
Aのお母さん…ヴァニタ・ベリアルさん…。
元はどこかの国の城付きの魔法士だったらしい。
その仕事の功績は素晴らしく、退職するときには、国王から今住んでいる
森と家を譲り受けたとかなんとか…
錬金術や薬草の調合に優れてて、今でもヴァニタさんの作る薬や
アロマや紅茶の茶葉なんかを求めて森には客足が絶えないらしい。
傍ら、…というかこっちが本業らしいけど、納棺師を務めることもできて
死に化粧や、遺体を清めたりという、死者を弔う仕事もしている。
…Aは、ヴァニタさんと血は繋がっていないらしいけど、
2人で仲良く暮らしてるって印象だ。
AはAでヴァニタさんを尊敬してるし、
ヴァニタさんもAを大切に思ってる。
幼馴染ってのもあって、二人のことはよく見てきてるほうだと思う。
「さてと、お騒がせしましたが、私はもう大丈夫です。
さっそく在庫の確認をしてきますね。」
「うん。…行ってらっしゃい。」
「Aさん、僕も手伝うよ！」
「ありがとうございます。…じゃあお願いしてもいいですか？」
「もちろんだよ！行ってくるね、兄さん！」
「はーい。」
僕の『弟』とも仲良くしてくれるAは、僕にとって大切な人。
…Aは僕らのことを心配性だとか過保護だとか言うけど、
失いたくない人が傷ついてたらそりゃ心配だってするでしょ。
僕らのことを丸ごと受け止めてくれる人なんて、Aくらいしかいないんだから。
…だから、もう、誰かのために君が傷つく姿を見たくない。
誰かが君を傷つけるって言うなら、誰の手も届かないところ…
それこそ、冥府の底に閉じ込めてしまいたいと思う。
…けど、そんなことしたら、Aは良い顔しないだろうな。
「…ホント、面倒くさい人だよ、君は。」
こんなにも僕の心かき乱すんだからさ。
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あいすまん - 白樺葵さん» ひゃっほい∩^ω^∩ (2021年8月30日 13時) (
レス) id: 52e829b9c7 (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - あいすまんさん» そして！そう！！そうなんですよっっ！！満を持して！遂に！待ちに待った！！イグニハイド章が来るんですよ！！もう今日それだけを楽しみに仕事頑張りますから…！！ひゃっほぃ！！ (2021年8月30日 7時) (レス) id: 23d4604142 (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - あいすまんさん» あいすまんさん！おお！コメント一番乗りありがとうございます！！いやー…いつの間にこんな…１ページにつき2000文字くらいしか入らないからどんどんページ数だけが積み重なってしまって…(汗)今後も頑張ります！よろしくです！ (2021年8月30日 7時) (レス) id: 23d4604142 (このIDを非表示/違反報告)
あいすまん - 今日六章きますね！！！ (2021年8月30日 3時) (レス) id: 52e829b9c7 (このIDを非表示/違反報告)
あいすまん - 続編おめでとうございます！今回もコメントは一番乗りをもらいました！！！これからも更新頑張ってください！！！応援してます！ (2021年8月30日 3時) (レス) id: 52e829b9c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白樺葵 | 作成日時：2021年8月29日 16時
