大好きな先生たち ページ3
僕ができないことがあっても言葉でちゃんと教えてくれた。
上手くマネできてなくても、待っててくれた。
「早くしろ」「なんでできないんだ？」「出来損ない」
「悪い子」「役立たず」「失敗作」
そんな言葉は一回も言われなかった。
「…僕ね、ピース。」
『なぁに？』
「この学校の先生たち、大好きだよ。
とっても優しいし、いっぱいいろんなことを教えてくれる。」
『Aが好きなら、ピースも好きだよ。』
「えへへ…だからね、僕、頑張って勉強する。
きっと「良い子」になって、先生たちに褒めてもらうんだ。」
『うん、頑張ろうね、A。Aならきっと「良い子」になれるよ！』
「…ありがとう、ピース。」
視界の外で、ピースが「えへへ」って笑ったのが聞こえた。
『あ、今日の授業はこれでおしまい？』
「えーと…うん、おしまい。」
『この後はどうするの？』
「あ……」
そうか…今日の授業が終わった後、イグニハイド寮に行こうって思ってたんだ。
でも、ピースはこうやって動き出したから、行かなくてもいいかな…
…でも……
『？どうしたの？』
「…ねぇピース、今、どこか調子が悪いところとかない？」
『え？…ううん、なんにもないよ？』
「そっか……」
『どうしたの？何か気になることでもあった？』
「……」
今は元気でも、またいつ動かなくなっちゃうかわからない。
そもそも、ピースがどうして動いてるのかとか、僕は全然知らない。
こんなに長い時間一緒にいたのに、僕はピースのことで知らないことがたくさんある。
イグニハイド寮の寮長さんなら、僕が知らないことを知ってるかもしれない。
「…ピース、これからイグニハイド寮に行こうと思う。」
『いぐにはいど…？』
「そこにはね、まどーこーがくに詳しい人がいるんだって。ちょっとお話を聞いてみない？」
『面白そう！Aが行くならピースももちろん一緒に行くよ！』
「決まりだね！じゃあ、行ってみようか。」
『うん♪』
僕の本当の目的は言えなかったけど、ひとまずピースと一緒にイグニハイド寮に行くことにした。
嘘は言ってないから、僕は「悪い子」じゃないはず。
イグニハイド寮のイデアさん。
どんな人なのかなぁ……？
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波 - お役に立てたなら何よりです。 (2021年10月16日 15時) (
レス) @page12 id: 327ec759e9 (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - 波さん» 波さん！コメントありがとうございます！そして誤変換報告マジでありがとうございます！！たまに読み返して確認はしてたのですが…見落としてました！助かります！ (2021年9月20日 13時) (レス) id: c15bb0fb59 (このIDを非表示/違反報告)
波 - わざとでしたらすいません (2021年9月19日 19時) (レス) id: 327ec759e9 (このIDを非表示/違反報告)
波 - いつも読ませて頂いています。その,,,買ってもらったのところが勝ってもらったになってます。わざとでしたらところが (2021年9月19日 19時) (レス) id: 327ec759e9 (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - るぅせくんさん» るぅせくんさん！コメントありがとうございます！ふはぁ！いやホンマにありがとうございます(T△T)！あっぷあっぷしながら書いてるのでその一言で頑張れます…！執筆頑張りますです！！！ (2021年8月5日 16時) (レス) id: 23d4604142 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白樺葵 | 作成日時：2021年7月8日 16時
