序章９ ページ10
「なんだ？何の話してるんだ？」
にゅっと顔を出してきたカリムさんの声で、はたと我に返りました。
新入生たちの寮分けもそろそろ終わりを迎えようとしています。
…あぁ、うっかり思い出にふけっていました…
「寮分けが懐かしいという話をしていたんです。たった1年前の事なんですけれど…」
「あーなるほどな！オレはこんな感じじゃなかったからわかんねーけど。」
「そういえば、カリムさんは2か月遅れで入学されたんでしたっけ？」
「あぁ、招待状はその1か月前に来てたんだけどな…」
バタン！！
カリムさんの声を遮るような大きな音。大きな扉が勢いよく開かれた音です。
会場のざわめきが途切れ、しんと静まり返りました。
続いて聞こえた、ギィィィィという鈍い音とともに閉まりゆく扉から
ちらりと見えたあの後ろ姿は学園長でしょう。
「今出て行ったのは学園長でしょうか…？」
「あの後ろ姿、間違いないでしょうね。」
「式の途中だというのに、どこへ行ったのだろう？」
「なんだ？トイレか？」
「そ、それはないと思いますけれど…」
「ビークワイエット！寮分けの途中だ。騒ぐんじゃない、駄犬ども！」
未だざわつく会場にクルーウェル先生の怒号が響きました。
ひとまず入学式は続行するようです。
静けさを取り戻した会場は、中断されていた寮分けを再開しました。
「…何かあったのでしょうか…？」
「さぁ？学園長直々に動いたという事は、何かしらトラブルがあったのでしょうけど…」
「別に、『入学式に学園長の出席は絶対』という
「相変わらずルールに厳しいな〜リドルは。」
「君が自由すぎるんだよ、カリム。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 277人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リゼ - 白樺葵さん» 学園内の身長のトップはツノ太郎では、、、 (2022年6月23日 14時) (
レス) @page32 id: bd60c7e03e (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - 星猫さん» ＞星猫さん こんにちわ！知っているレベルで言えば「僕のヒーローアカデミア」「BEASTARS」「怪物事変」「文豪ストレイドッグス」…と、このあたりでしょうか？総じて異能力バトルや、妖怪が出てくるお話が好きです(＾＾) (2021年3月4日 17時) (レス) id: 62e8178f4a (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2021年3月4日 17時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：白樺葵 | 作成日時：2020年11月9日 22時
