序章７ ページ8
私の母は――正確には育ての親ですが――納棺師です。
故郷の森が『死の森』と呼ばれる所以になった魔女が私の母でした。
亡くなった方が森に運ばれてきて、母と私が体を清め、服を着せ、死に化粧を施し、美しい姿で冥界へと送る…
決して華やかな仕事ではありませんが、幼心にも誇りと充実感がありました。
その傍ら、森に生える草花を使って、
薬からお茶やスパイスの調合、化粧品やアロマなどを作って売ったりもしていました。
魔法薬学の知識も、化粧の技術も、すべて母…
…叩き込まれたといっても、私が興味を持って自分から弟子入りしたのですが。
…正直、学校に行くよりも、母の仕事の手伝いをしているほうが好きだったのです。
死者は何も語らない。
私の、この忌々しい痣に対しても、何も言わないし、蔑んだ目を向けることもない。
心臓から、まるで植物が蔦を伸ばすかのように
鎖骨、首を侵食し、顔の左半分を不気味に染め上げています。
痛みはありませんが、自分や、自分を見る者に不気味さと不快感を与えるには十分です。
エレメンタリースクールや、ジュニアハイスクールでは憂鬱でした。
通っていたのは森の近くの小さな学校でしたが、『死の森に住んでいる』『不気味な痣がある』というだけで
大人も子供も私を忌み嫌い、避けました。
鏡や水面に映る自分の顔をいつも恨めしく思っていました。
きっと、私を生んだ両親も、この痣を疎んで私を捨てたのでしょう…
ですが、真実は定かでなくとも、そう思っていました。
以来、なるべく顔を隠して生きてきました。
人の顔を見るのも怖かったのです。
あの、不快感を表す目――目は口程に物を言うとは、よく言ったものです――
口には出さずとも、その目が語っていたのです。
「気持ち悪い」「不気味な痣」「醜い顔」…
そういった言葉が、何より怖くて、嫌だった……。
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リゼ - 白樺葵さん» 学園内の身長のトップはツノ太郎では、、、 (2022年6月23日 14時) (
レス) @page32 id: bd60c7e03e (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - 星猫さん» ＞星猫さん こんにちわ！知っているレベルで言えば「僕のヒーローアカデミア」「BEASTARS」「怪物事変」「文豪ストレイドッグス」…と、このあたりでしょうか？総じて異能力バトルや、妖怪が出てくるお話が好きです(＾＾) (2021年3月4日 17時) (レス) id: 62e8178f4a (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2021年3月4日 17時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白樺葵 | 作成日時：2020年11月9日 22時
