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序章38 ページ39

「もちろん手助けをするつもりはありません。ただ、彼らの中には魔法が全く使えない生徒もいます。
 主にその方のフォローが必要なのでは?と思いまして。」
「…はぁ、あなたも物好きですね、ベリアルくん。まぁ良いでしょう。好きにしなさい。」
「ありがとうございます。」

マントを翻して自室へ戻っていく学園長の背中に一礼をして、私は食堂へ向かいました。





「…はーぁ。しゃーねえ。んじゃパパっと行って魔法石を持って帰ってきますか。」
「こんにちわ。」

早速(ゲート)へ向かおうとしている彼らに話しかけました。
オレンジ色の髪の生徒は頬に赤いハート、
青い髪の生徒は頬に黒いスペード、
お二人とも赤い魔法石のマジカルペンをお持ちです。
…なるほど、ハーツラビュルの方たちなんですね。

「…誰?」
「あーーーーー!!オマエはあん時のマスク野郎!!!」

突然目の前に現れた私にポカンとする3人と、すぐさま戦闘態勢に入るグリムさん。

「…かなり遠くに吹っ飛ばしたつもりでしたが…よく戻ってこられましたね、グリムさん…」
「このヤロー!オマエのせいで大変な目にあったんだゾ!!」
「あ…グリムを吹っ飛ばした人ってあなただったんですか?」

初めてまともに言葉を聞いた魔法の使えない新入生さん。
背はあまり高くなく、声変わりしていないのか女の子のような声音。
…いえ、ような、というよりむしろ…

「あ、あの!僕たち急いでいるので…!!」
「えぇ、話は大体把握しているつもりです。時間がないのも承知していますので、歩きながらお話ししましょうか。」
「え、え?は??なに、どゆこと?」

まったく状況が呑み込めていないようですが、青い髪の方が言うように時間がありません。
ひとまず移動しながら話したほうが良いでしょう。

しかし…我ながら積極的になったものです。生きている人と関わるのをあんなに怖がっていた自分が嘘のようです。
…あの方に感謝ですね…。

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作品ジャンル:ファンタジー
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リゼ - 白樺葵さん» 学園内の身長のトップはツノ太郎では、、、 (2022年6月23日 14時) (レス) @page32 id: bd60c7e03e (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - 星猫さん» >星猫さん こんにちわ!知っているレベルで言えば「僕のヒーローアカデミア」「BEASTARS」「怪物事変」「文豪ストレイドッグス」…と、このあたりでしょうか?総じて異能力バトルや、妖怪が出てくるお話が好きです(^^) (2021年3月4日 17時) (レス) id: 62e8178f4a (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか? (2021年3月4日 17時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白樺葵 | 作成日時:2020年11月9日 22時

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