序章１９ ページ20
グリムさんを学園の外へほっぽり出した帰り道。
ふと、入学式に呼ばれなかったマレウスさんが気になりました。
「(ちょっとディアソムニア寮に寄って行きましょうか…)」
私はイグニハイドと別方向へと歩き出しました。
薄暗い廊下を歩いていると、人影が見えました。
あの長い黒髪は…
「…ジャミルさん？」
「なんだ、ミュートか。何してるんだ？」
「先程入学式に乱入したグリムさん…魔物の対処をしてきた帰りです。ジャミルさんこそ、
カリムさんと一緒ではないのは珍しいですね。」
「…あぁ、ちょっとしたアクシデントでな…」
「…！貴様！なんだその怪しげなマスクは！！」
ジャミルさんの隣にいた、緑色の髪の生徒が急に大きな声を上げました。
グラウンドの端から端まで聞こえそうなボリュームに、思わず体がビクッとなります。
「び、ビックリした…」
「セベク、急に大きな声を出すな！」
「…セベクさん、とおっしゃるのですか…」
「気やすく僕の名を呼ぶな！不審者め。」
「…不審者……」
「おいセベク、こいつはイグニハイド寮の副寮長、A・ベリアル、2年生だ。つまりお前よりも先輩だぞ。」
「むっ。」
「…えーと…はじめまして…？」
「すまない、ちょっと事情があってな…」
ジャミルさん曰く、スカラビア寮に新入生を集めてタイムテーブルを説明していたところ、
寮を間違えて紛れ込んでしまったディアソムニア寮の新入生であるセベクさんを発見。
帰り道が分からないという彼を、成り行きでジャミルさんが送っていくことになったとの事。
「…正直歓迎会をカリムに任せて俺が寮の外にいるのは気が気ではないんだが…」
「でしたら、私がセベクさんを送っていきましょうか？」
「ん？」
「む？」
「私もこれからディアソムニア寮に向かうところでしたし、ちょうどいいかと…」
私の提案はお2人の虚を突いたようで、2人ともポカンとしています。
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リゼ - 白樺葵さん» 学園内の身長のトップはツノ太郎では、、、 (2022年6月23日 14時) (
レス) @page32 id: bd60c7e03e (このIDを非表示/違反報告)
白樺葵(プロフ) - 星猫さん» ＞星猫さん こんにちわ！知っているレベルで言えば「僕のヒーローアカデミア」「BEASTARS」「怪物事変」「文豪ストレイドッグス」…と、このあたりでしょうか？総じて異能力バトルや、妖怪が出てくるお話が好きです(＾＾) (2021年3月4日 17時) (レス) id: 62e8178f4a (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2021年3月4日 17時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白樺葵 | 作成日時：2020年11月9日 22時
