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『銀時?』
「あれ?」と言いながらAはクッションを持ち上げたり、キャットタワーの中を覗く。高杉はその姿を見ては「いねェのか?」と聞いて共にキャットタワーを覗いた。
『さっきまでここにいたと思ったんですけど……』
「どこに行っちゃったんだろう」と顎に手を添える。高杉は廊下へ続く扉を開けるもそこは薄暗く、暗闇で光るキャッツアイは見えない。
それから高杉の部屋の中を見るも姿は見当たらず、風呂場やお手洗い、客室を覗くも白い毛玉のような物はなかった。
『構ってあげられなかったから拗ねちゃってるのかな……』
床に手をついてソファの下やベッドの下、ついでにタンスの裏側を調べるもどこにもいない。高杉がテキトーに猫じゃらしに似た玩具を揺さぶっているのを見たAは小さく唇を尖らせ、「ちゃんと探して下さい」と高杉の手の平に鰹節を乗っける。
最後は自分の部屋だと扉を開けた彼女は、他の部屋と同じように色んな隙間を見るも銀時は発見できず、もしかして外へ出てしまったのかと杞憂してしまう。
高杉にそれは無いと言われたAは、不安気な息を吐いたと同時にクローゼットに違和感を感じた。クローゼットの扉の隙間から覗く衣類の裾。こんな風に閉めたはずはなく、扉を開ける。
すると端の方に置いてあるマフラーが微かに上下に動いているのを見つけ、ゆっくりとそれを持ち上げた。
『見つけた』
だらしなく口を開けて眠りこけている銀時。Aはクスクスとその姿を見て笑い、高杉も小さく笑っては「アホ面だな」とバカにした。
高杉の口から発せられた悪口が聞こえたのか、ゆっくりと目を開けては背中を伸ばす。そうして傍にいるAを見つけては足元にすり寄った。
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ハル(6/17)(プロフ) - ?京華月 桜?さん» こちらこそこんなに嬉しいコメントいただいちゃってどうしてくれるんですか〜笑 ありがとうございます!! キュンキュンしてくださることがとっても嬉しいです! コメントと閲覧をどうもありがとうございます( ´ ∀`) (2018年4月4日 23時) (レス) id: 0297264441 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(6/17)(プロフ) - 銀皐月さん» 久しぶり!!!さっつん!!! 受験はもう終わってるかな? 頑張ってた時期に応援の声をかけられなくて無念( ; ; ) 時間あったらまたお話ししよ! スマホ買ったら教えてね!!! (2018年4月4日 23時) (レス) id: 0297264441 (このIDを非表示/違反報告)
?京華月 桜?(プロフ) - ハァァー//////もうやばいよほんとに…!読むたびにキュンとしてもうずっと発狂してます!どうしてくれるんですか、カッコ良すぎだよ晋助様!!面白すぎるって言うか最高すぎますよ!ハルさん!!! (2018年3月31日 13時) (レス) id: 8b9ff51846 (このIDを非表示/違反報告)
銀皐月(プロフ) - お久しぶり、ハルー!会いたかったァァァ!時間ズレた!泣
来るって聞いてたら、携帯の前でせっせとおめかししたのに〜笑笑
元気かな…、とか思いながら、早……何ヶ月たった?笑笑
私は魔王、お受験様に追われる身となったよ笑 高杉には猫のおやつを進めます笑 (2018年2月13日 21時) (携帯から) (レス) id: 5de9376b0f (このIDを非表示/違反報告)
ハル@六月に一時帰還予定(プロフ) - 紫蘭さん» こちらこそ閲覧とコメントとリクエストをありがとうございます! 2017年はお世話になりました。2018年も、よろしくお願いします! たまに他の作品に顔を覗かせたりすると思いますので、またお会いできたら嬉しいです( ´ ∀`) ありがとうございました。 (2018年2月13日 19時) (レス) id: 9ebc1e1d82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/harumemory
作成日時:2017年12月22日 17時