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−ノボリside−
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―お遣いが終わり、訓練所へ帰ろうとしているところ、ムベ様に偶然お会いした。
お茶に誘われムベ様と縁側に並んで座り、一緒にお茶を飲んでいた。
そしてムベ様はずっと疑問に思ってらしたことを私に問いかける。
ム「＿＿＿なぜ帰るのを躊躇っておるのだ、ペリーラが言っておったぞ。
Aがノボリに帰る話を持ち掛けても流されるから、本当に帰りたいか分からないとぼやいておったと。」
ノ「＿＿＿。」
その話を聞き、私は思わず目を見開く。
ノ「A様が、そのようなことを。」
「＿＿＿あんたは、どうしたいんじゃ。ノボリ。」
ノ「＿＿＿。」
私がどう、したいか...
私は手に持っていた湯飲みを握りしめる。
ノ「＿＿＿どうしたらよいのか、自分でも分からないのです。」
ム「＿＿＿分からない？」
ノ「＿＿＿彼女と一緒に過ごした記憶は、ほとんど戻ってきているのです。
しかし、完全ではありません。
それに...ここで私にはまだやるべきことが残っているのではないかと、そう思うのです。」
＿＿＿ある日突然このヒスイ地方に飛ばされていて、記憶を失った中、
シンジュ団は私を救ってくださった。
そんなシンジュ団にまだ恩を返し切れていない。
その恩を返さなくては...
それに...記憶が完全に戻っていない状態で彼女と一緒に帰っても、
彼女を...悲しませてしまうかもしれない。
私はそう思っていた。
ム「＿＿＿真面目なやつじゃ。
完全に記憶が戻らなくても、帰ってから少しずつまた取り戻せばよいのではないのか。」
ノ「＿＿＿こんな中途半端な状態で帰ることはできません。
そして、私がここでやるべきことをすべて終えてから...」
＿＿＿ガサッ
すると、茂みが揺らぐような音が聞こえそちらに目を向けると...そこにはA様がいらっしゃった。
ムベ様も驚いた顔で彼女を見つめる。
ノ「＿＿＿A様、いつからそちらに...」
あ「＿＿＿ノボリさんは、私と一緒に帰りたくないんですね。」
＿＿＿そうおっしゃったA様の瞳には、涙が浮かんでいた。
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紗也(#°v°#)(プロフ) - こぐま☆にゃんこさん» 嬉しいコメントありがとうございます！！アルセウス編は本当に迷ったのですがどうしても書きたくて涙 最後まで楽しんでいただけて嬉しいです！ありがとうございました！ (2022年9月25日 7時) (
レス) id: 00f1a90a19 (このIDを非表示/違反報告)
こぐま☆にゃんこ(プロフ) - とっても面白いお話しで、最初から最後まで無我夢中で読んでしまいました！！オリジナルストーリーから、まさかのアルセウスのお話しまで終始感動で涙し続けてました！！このお話しと出逢わせて頂き、ありがとうございます！！ (2022年9月25日 4時) (レス) @page41 id: 1141f035c0 (このIDを非表示/違反報告)
紗也(#°v°#)(プロフ) - つなまよT2(旧ちょこばなな)さん» コメントありがとうございます！初恋がノボリさん！！恋しちゃう気持ちわかります！！最後まで読んでいただけて本当に嬉しいです！ありがとうございました♪♪ (2022年9月19日 6時) (レス) id: 00f1a90a19 (このIDを非表示/違反報告)
つなまよT2(旧ちょこばなな)(プロフ) - コメント失礼します！自分BW世代だったのたで幼き日の初恋がノボリさんで､､､！！！ノボリさんの作品あまり無いので見つけて嬉しかったです！！ありがとうございました！！🙇♂️🙇♂️ (2022年9月19日 3時) (レス) @page42 id: 8dc2605d9f (このIDを非表示/違反報告)
紗也(#°v°#)(プロフ) - まやさん» 初コマありがとうございます！そうなんですね！あたしも最近ノボリさん再熱で妄想しながら描かせていただきました！喜んでいただけて嬉しいです！ありがとうございます♪ (2022年9月12日 23時) (レス) id: 00f1a90a19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗也(#°v°#)
| 作成日時：2022年9月6日 10時
