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―イモヅル亭の方へ走ってくると、お客さんは誰もいなかった。
あ「あれ、誰もいない...ペリーラさん、ノボリさんがここに居るって言ってたのにな。」
辺りを見渡すも、ノボリさんはいない...
あ「あれー...もしかして中にいる？」
私は扉に手をかけ、中に入ろうとした。
「＿＿＿。」
すると、お店裏の縁側の方から人の話し声が聞こえてくる。
あ「＿＿＿縁側の方にいるのかな？」
私は縁側の方へと向かった。
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―「＿＿＿帰る場所が分かっているなら、早く帰った方がいいぞ。ノボリ。」
え＿＿＿。
私は身を隠すように屈むと、縁側の方を見る。
縁側にノボリさんとムベさんが並んで座って、お茶を飲んでいた。
「＿＿＿なぜ帰るのを躊躇っているのだ、ペリーラが言っておったぞ。
Aがノボリに帰る話を持ち掛けても流されるから、本当に帰りたいか分からないとぼやいておったと。」
ノ「A様が、そのようなことを。」
「＿＿＿あんたは、どうしたいんじゃ。ノボリ。」
ノ「＿＿＿。」
ノボリさんはムベさんに問いかけられると、持っていた湯飲みをぎゅっと握りしめる。
ノ「＿＿＿どうしたらよいのか、自分でも分からないのです。」
「＿＿＿分からない？」
ノ「＿＿＿彼女と一緒に過ごした記憶は、ほとんど戻ってきているのです。
しかし、完全ではありません。
それに...ここで私にはまだやるべきことが残っているのではないかと、そう思うのです。」
「＿＿＿真面目なやつじゃ。
完全に記憶が戻らなくても、帰ってから少しずつまた取り戻せばよいのではないのか。」
ノ「＿＿＿こんな中途半端な状態で帰ることはできません。
そして、私がここでやるべきことをすべて終えてから...」
あ「＿＿＿。」
＿＿＿ガサッ
私はそれ以上聞くに堪えることができず、その場を立ち上がると、
ノボリさんとムベさんは驚いたような顔で私を見つめた。
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紗也(#°v°#)(プロフ) - こぐま☆にゃんこさん» 嬉しいコメントありがとうございます！！アルセウス編は本当に迷ったのですがどうしても書きたくて涙 最後まで楽しんでいただけて嬉しいです！ありがとうございました！ (2022年9月25日 7時) (
レス) id: 00f1a90a19 (このIDを非表示/違反報告)
こぐま☆にゃんこ(プロフ) - とっても面白いお話しで、最初から最後まで無我夢中で読んでしまいました！！オリジナルストーリーから、まさかのアルセウスのお話しまで終始感動で涙し続けてました！！このお話しと出逢わせて頂き、ありがとうございます！！ (2022年9月25日 4時) (レス) @page41 id: 1141f035c0 (このIDを非表示/違反報告)
紗也(#°v°#)(プロフ) - つなまよT2(旧ちょこばなな)さん» コメントありがとうございます！初恋がノボリさん！！恋しちゃう気持ちわかります！！最後まで読んでいただけて本当に嬉しいです！ありがとうございました♪♪ (2022年9月19日 6時) (レス) id: 00f1a90a19 (このIDを非表示/違反報告)
つなまよT2(旧ちょこばなな)(プロフ) - コメント失礼します！自分BW世代だったのたで幼き日の初恋がノボリさんで､､､！！！ノボリさんの作品あまり無いので見つけて嬉しかったです！！ありがとうございました！！🙇♂️🙇♂️ (2022年9月19日 3時) (レス) @page42 id: 8dc2605d9f (このIDを非表示/違反報告)
紗也(#°v°#)(プロフ) - まやさん» 初コマありがとうございます！そうなんですね！あたしも最近ノボリさん再熱で妄想しながら描かせていただきました！喜んでいただけて嬉しいです！ありがとうございます♪ (2022年9月12日 23時) (レス) id: 00f1a90a19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗也(#°v°#)
| 作成日時：2022年9月6日 10時
