▲.38 ページ8
・
・
―モ「＿＿＿5年前に婚約者が謎の失踪を。」
あ「はい...」
＿＿＿エーテルパラダイスへ連れてこられると、私は談話室のようなところへ案内され、5年前ノボリさんが失踪した話を二人に話した。
あ「＿＿＿あれ以来私は彼を取り戻したくて、いろんな地方を回って探したんです。
でも、何の手掛かりも掴めなかった。
だけどダイゴさんからウルトラホールの話を聞いて...もしかしたらと思って。」
ル「＿＿＿そうだったの。」
モ「＿＿＿Aさんは、どうして婚約者がウルトラホールに巻き込まれた可能性があると思ったんだい？」
あ「＿＿＿ノボリさんが失踪した5年前、夢を見たんです。」
ル「夢？」
ルザミーネさんが聞き返すと、私は静かに頷く。
あ「＿＿＿うまく説明できないんですけど、時空のゆがみと言いますか...
白いトンネルのようなものが出てきて...ノボリさんはそれに吸い込まれたんです。」
モ「＿＿＿。」
あ「夢の話だから、可能性は低いと思ったんですけど...もしかしてと思いまして。」
ル「＿＿＿いえ、その可能性はあるわ。」
モ「ああ、ありえそうだ。」
ル「ウルトラホールは突然発生するもの...だけど、ウルトラホールを切り開くもの...ウルトラビーストというものもいるの。」
あ「ウルトラ、ビースト...」
＿＿＿何それ、聞いたことがない...
ル「ウルトラビーストは、自分の力でウルトラホールを開けることができるわ。
もしライモンシティにウルトラビーストがその日来ていたとしたら...」
あ「＿＿＿！ウルトラホールを開けて、そこにノボリさんが巻き込まれた。」
ル「＿＿＿その可能性も十分に考えられる。」
あ「＿＿＿。」
もしそうだとしたら、どの地方に回ってもノボリさんの情報が掴めないのは当然だ。
巻き込まれて違う世界に飛ばされていたとしたら...
あ「＿＿＿私、助けたいです！ノボリさんを...」
ル「＿＿＿協力することは可能よ、だけど...」
ルザミーネさんはそう言いかけると、暗い顔をして視線を落とす。
あ「＿＿＿どうされたんですか？」
モ「＿＿＿Aさん、これから大事な話をするから...この話はよく覚えておいてほしい。
その話を聞いても、行くかどうかは君が決めるんだ。」
あ「＿＿＿はい。」
モーン博士が真剣な目でそう話すので、私はまっすぐ見つめ返し頷いた。
・
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 42人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紗也(#°v°#)
| 作成日時：2022年8月29日 11時
