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―ぺ「＿＿＿あんたにお客が来てるよ。あんたを訪ねて来たんだってさ。」
ノ「私を...でございますか？」
ペリーラさんの話を聞くと、ノボリさんは私をまっすぐ見つめ直す。
＿＿＿あの制帽に、あのコート、特徴的なもみあげ...そして、彼のまっすぐとした瞳。
絶対に見間違えるわけない。
あ「＿＿＿ノボリさん！」
私は彼の元へ駆け出し...彼に抱き着いた。
ノ「＿＿＿！」
あ「＿＿＿会いたかった、会いたかった...ノボリさん。」
＿＿＿5年もの間、あなたをずっと探してたんですよ。
ずっと何処にいたの？
みんな、心配していたんですから...
＿＿＿たくさん伝えたい言葉があるのに、泣くのを堪えていて声が出てこない。
私は彼を抱きしめるので精一杯だった。
＿＿＿すると、彼は私の手を解くようにし、私を離す。
え...？
私は恐る恐る顔を上げ、彼を見つめた。
ノ「＿＿＿あなた様はどなたですか？」
「＿＿＿。」
＿＿＿彼は私をまっすぐ見つめて、そう言い放つ。
その時の彼の表情は、あの時私に向けてくれた優しい笑みではなく、
何も感情がこもってない表情だった。
私は一瞬目を見開くも、ルザミーネさんから言われた言葉を思い出し、目を伏せた。
＿＿＿覚悟はしていた。
でも、本当に記憶を失ってしまうなんて...
私たちが過ごしたあの時間は...そんな簡単に忘れられるものだったの？
あ「＿＿＿ノボリさん。」
ノ「＿＿＿なぜ、あなた様が私の名を知っているのですか？」
テ「＿＿＿ノボリさん、Aはノボリさんに会いに来たんだって。」
ノ「私に...どうして。」
あ「＿＿＿。」
＿＿＿どうしたら、思い出してくれるの。
ノボリさん...
あ「＿＿＿ノボリさん、私とポケモン勝負をしてください。」
ノ「ポケモン勝負、でございますか？」
あ「はい。3対3のシングル戦で。」
ノ「＿＿＿ええ、構いません。ペリーラ様。」
ぺ「＿＿＿はいよ、あたしが審判してやるから。
やってやんな。」
あ「＿＿＿ありがとうございます！ペリーラさん！
じゃあ、ノボリさん...よろしくお願い致します！」
ノ「＿＿＿ええ、こちらこそ。」
ノボリさんは表情を変えずに頷く。
＿＿＿ポケモンバトルでなら、思い出すかもしれない。
私との記憶を...！
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作者名：紗也(#°v°#)
| 作成日時：2022年8月29日 11時
