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−ノボリside−
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―A様はマンタインをモンスターボールから出すと、マンタインに指示をし、
マンタインはA様に頭から水をかけた。
あ「___よし、じゃあマンタイン。
みんなと一緒に消火活動を手伝ってちょうだい!」
「ン―ッ!」
ノ「A様!」
私は思わずA様の腕を掴み、呼び止める。
ノ「一体...何をなさるつもりで?」
あ「___イーブイを助けに行く。」
___あなた様なら、そうおっしゃると思っていた。
いつも自分の身よりも、相手のために考える...
それが彼女の長所であって、短所でもある。
今回ばかりは...行かせられない。
ノ「___危険です、この中に入っていくなど。」
あ「消防隊をこのまま待てと言うんですか?
到着する前にイーブイが死んでしまいます!!」
ノ「ですが...!」
あ「___私は...他の人が悲しい思いをする方が、耐えられない。」
A様はまっすぐとした瞳でそうおっしゃった。
___なぜいつもあなたは...そんなにまっすぐなんだろうか。
どうして、そこまで...
あ「___ごめんなさい、ノボリさん。」
___A様は私の腕を振り払う。
そして彼女はポケットからモンスターボールを取り出し、それを私に渡す。
あ「___私のパートナーたちを、預かっていてください。」
ノ「A様...!!!」
A様はそう言うと、建物に向かって走って行った。
あ「___必ず戻ってきます!!だから、だから信じて...!!!」
ノ「___A様。」
___A様、どうしてそこまでして...
『___私は、他の人が悲しい思いをする方が耐えられない。』
___彼女は、本当に心の優しい人だ。
今回だけじゃない。
私のシャンデラがもうどく状態になった時も、自分の身を呈して嵐の中薬草を取りに行ってくださった。
彼女は...A様はそんな人だ。
私が一番よく知っている。
ノ「___。」
私は後ろを振り返り、火事を眺めている他のお客様を見つめた。
ノ「___消防隊が到着するまで、まだ時間がかかります!
それまで、私たちで協力して消火活動をしましょう!
皆様...力を貸してください!!」
___私にできること。
今はそれをやるしかない。
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紗也(#°v°#)(プロフ) - こーんすたーちさん» コメントありがとうございます!最後まで読んでいただけて嬉しいです(*´∀`*)お盆明け頃に番外編作成予定なのでぜひまた遊びに来てください♪ (2022年8月10日 23時) (レス) @page31 id: 00f1a90a19 (このIDを非表示/違反報告)
こーんすたーち(プロフ) - 完走おめでとうございます!数日前から追っていた者です。とっっても、とっっっっても素晴らしいお話をありがとうございます!!! (2022年8月10日 19時) (レス) @page32 id: 681b311940 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紗也(#°v°#) | 作成日時:2022年8月7日 19時