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−ノボリside−
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―A様を抱き上げ私の膝の上に座らせると、
彼女は頬を赤く染め私を見つめる。
あ「ノ、ノボリさん！？」
ノ「こうしていれば、お互い毛布にくるまれます。」
あ「で、でも...っ痛。」
ノ「＿＿＿A様は足を怪我していますし、そのまま地べたで眠るのは辛いかと思いまして。」
そう、A様はやはり崖から落ちてしまったらしく右足に怪我をされた。
大した怪我ではなかったのでよかったのですが...
あ「だけど...ノボリさんが辛いじゃないですか。」
ノ「いいえ、全く辛くありませんよ。ですから...お気になさらず。」
あ「＿＿＿ありがとうございます。」
私が微笑んで伝えると、A様は頬を染めたまま薄く微笑んでくださった。
そして私はA様を抱いたまま、一つの毛布に彼女と一緒にくるまった。
あ「＿＿＿ノボリさん、本当にありがとう。私を助けてくれて...」
ノ「とんでもございません。あなたこそ...シャンデラのために本当にありがとうございます。」
あ「＿＿＿最近、ノボリさんといると昔のことを思い出すんです。」
ノ「昔のこと？」
あ「はい...私、小さい頃に両親とこっちへ来たことがあるんです。旅行で。
ライモンシティにもその時に初めてきて...
そこで、あるお兄さんに出会いました。」
ノ「お兄さん、でございますか？」
あ「はい。私が困っていたところを助けてくれたんです、そのお兄さんは。
その時に名前を聞けなかったのをすごく後悔してます...」
A様は少し泣きそうな顔をしながらも、苦笑いを浮かべて話してくれた。
あ「＿＿＿私がライモンシティに来たのは...
あの時助けてくれたお兄さんに会うためなんです。
あの時助けてくれたお兄さんに会うために、私はライモンシティに来ました。
あの時のお兄さんが...私の初恋の人なんです。」
ノ「＿＿＿。」
A様のその言葉に、私は思わず言葉を失った。
彼女は頬を赤く染めながらも、笑顔でそう私に話してくれた。
その笑顔は...私にも見せたことない、嬉しそうな笑顔で。
それを見て、私の胸が苦しくなった。
＿＿＿この私の想いを、伝えたい。
あなたへのこの想い。
その笑顔も、言葉も全部...私のものにできたら...
＿＿＿A様、ご存知ですか？
自分でもどうしようもないくらい...私があなたを想っていると。
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紗也(#°v°#)(プロフ) - mofuさん» コメントありがとうございます！ここまで読んでいただけて凄く嬉しいです！ありがとうございます(*´∀`)♪あたしも87話はお気に入りのシーンです！！ (2022年8月21日 7時) (
レス) @page28 id: 00f1a90a19 (このIDを非表示/違反報告)
mofu - 追記、87話めっっちゃ良かったです!!(〃∇〃) (2022年8月20日 21時) (レス) @page31 id: ee0db38384 (このIDを非表示/違反報告)
mofu - 紗也様こんばんわ(^^)夢中になり二章の途中から、三章まで一気に読んでしまいました…!!あと少しで最終だと思うとかなり辛たんです(ﾉД`)ｼｸｼｸ でも楽しみにしてます!笑 (2022年8月20日 21時) (レス) @page31 id: ee0db38384 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗也(#°v°#)
| 作成日時：2022年8月1日 10時
