▲.81 ページ21
・
・
−ノボリside−
・
・
―あ「＿＿＿美味しいものを一緒に食べると、二人とも...幸せな気持ちになれるんですよ。」
A様は笑顔でそう私におっしゃった。
＿＿＿何年か前に助けた少女も、同じことを言っていた。
火災から助け出した少女とイーブイ。
助けた後、怖かったのか少女は泣いていて...どうにか少女に笑顔になってほしくてチョコレートを渡した。
少女はチョコレートを受け取るとそれを半分にし、私に渡してくれた。
『＿＿＿美味しいものを一緒に食べると、二人とも...幸せな気持ちになれるんだよ！』
＿＿＿A様と同じことをおっしゃっていた。
あ「＿＿＿ノボリさん、どうかされましたか？」
ノ「あ、いえ...少し昔のことを思い出してしまいまして。
...ありがたく頂戴致します。」
私は半分のチョコレートを受け取ると、A様と一緒にチョコレートを食べた。
あ「＿＿＿美味しい。」
ノ「ええ、おいしゅうございます。」
私とA様は、目を合わせ笑い合った。
・
・
−Aside−
・
・
―私とノボリさんは並んで座ったまま、外を眺めた。
あ「＿＿＿本当に、すごい嵐ですね。」
ノ「ええ、そうですね...」
あ「っ...」
寒い...
嵐のせいなのか、肌寒くなり私は手で腕を擦る。
焚火を焚いていてもこんなに寒いなんて。
ノ「＿＿＿寒いですよね、申し訳ございません。気づけず...
少々お待ちを。」
ノボリさんはそう言うと、自分のバッグの中を探りあるものを取り出す。
ノ「非常用の毛布です。」
あ「こんなに便利なものがあるんですか！すごい...」
ノボリさんが取り出した毛布はかなりコンパクトなものになっていた。
あ「ノボリさん、何でも持っているんですね。すごい...」
ノ「地下鉄内で何かあった時のために念のため。」
あ「ありがとうございます。あ、でもノボリさんの分が...」
ノボリさんも雨で濡れて寒いはずなのに...
ノ「私のことはお気になさらないでください、A様。」
あ「でも...」
ノ「＿＿＿では、こうしましょうか。」
ノボリさんは私からコンパクトになった毛布を取ると、それを広げる。
そしてノボリさんは座った状態で軽々と私を抱き上げると...
自分の膝の上に私を座らせた。
あ「...！！」
突然の出来事に私は目を見開いた。
・
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 31人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ポケットモンスター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紗也(#°v°#)(プロフ) - mofuさん» コメントありがとうございます！ここまで読んでいただけて凄く嬉しいです！ありがとうございます(*´∀`)♪あたしも87話はお気に入りのシーンです！！ (2022年8月21日 7時) (
レス) @page28 id: 00f1a90a19 (このIDを非表示/違反報告)
mofu - 追記、87話めっっちゃ良かったです!!(〃∇〃) (2022年8月20日 21時) (レス) @page31 id: ee0db38384 (このIDを非表示/違反報告)
mofu - 紗也様こんばんわ(^^)夢中になり二章の途中から、三章まで一気に読んでしまいました…!!あと少しで最終だと思うとかなり辛たんです(ﾉД`)ｼｸｼｸ でも楽しみにしてます!笑 (2022年8月20日 21時) (レス) @page31 id: ee0db38384 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紗也(#°v°#)
| 作成日時：2022年8月1日 10時
