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―私の作戦を聞き、新兵たちが顔を青ざめる。
中にはその場に崩れ落ち、吐いてしまう者もいた。
エル『＿＿ここに突っ立っていても、じきに飛んでくる岩を浴びるだけだ。すぐさま準備に取り掛かれ！！』
『＿＿俺たちは今から...死ぬんですか？』
前にいた新兵のフロックが、口を開けそう言った。
エル『そうだ。』
『...どうせ死ぬなら、最後に戦って死ねということですか？』
エル『そうだ。』
『＿＿いや、どうせ死ぬなら...どうやって死のうと、命令に背いて死のうと...意味なんか無いですよね...？』
エル『＿＿まったくその通りだ。』
『＿＿。』
エル『＿＿全くもって無意味だ。どんなに夢や希望を持っていても、幸福な人生を送ることができたとしても、
岩で体を打ち砕かれても...同じだ。人はいずれ死ぬ。
ならば人生には意味が無いのか？
そもそも生まれてきたことに意味は無かったのか？
死んだ仲間も、そうなのか？
あの兵士たちも...無意味だったのか？』
私は新兵たちをまっすぐ見つめる。
エル『＿＿いや、違う！！あの兵士に意味を与えるのは我々だ！！
あの勇敢な死者を！！哀れな死者を！！
思うことができるのは、生者である我々だ！！
我々はここで死に、次の生者に意味を託す！！
それこそ唯一！！この残酷な世界に抗う術なのだ！！
兵士よ怒れ、兵士よ叫べ！！
＿＿兵士よ！！戦え！！』
―獣の巨人の投石がこちらに飛んでくる。
投石が兵士たちに当たり、兵士たちが次々バラバラになっていく。
エル「っ＿＿！！」
＿＿そして私の腹に投石が当たった。
―『＿＿早く良くなるように祈っています。』
『＿＿私、入ります！調査兵団に...入ります！』
『＿＿私はこの調査兵団で、あなたにこの身を...この心臓を捧げます。』
『＿＿やっと自分の気持ちに気づいたんです。もう、知らないフリなんてできない...
私は...あなたのことが好きです。愛しています。』
『＿＿一緒に生きて帰ってきて、あなたと...結婚したい。家族になりたい。』
____Aの言葉や、彼女の泣いた顔、笑顔が私の頭の中で映像が流れるように彼女を思い浮かべる。
これが、走馬灯...ってやつか。
―『＿＿エルヴィン、愛しています。』
エル「＿＿A...」
＿＿すまない、A。
____目の前が、徐々に暗くなっていった。
＿＿ドドドドッ
「＿＿団長...！！」
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紗也(#°v°#)(プロフ) - ナターリャさん» コメントありがとうございます！最後まで読んでいただけで嬉しいです！ (2021年2月5日 22時) (
レス) id: a7c236eb6e (このIDを非表示/違反報告)
ナターリャ - シリーズ一気に読みました！涙が止まりません、、、、とても感動しました！ (2021年2月4日 10時) (レス) id: 142b5f4611 (このIDを非表示/違反報告)
紗也(#°v°#)(プロフ) - 南沢ななみんさん» 最後まで読んでいただきありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいコメント...･:*+.\(( °ω° ))/.:+感謝です！ (2020年5月9日 0時) (レス) id: 5e05e42aa8 (このIDを非表示/違反報告)
南沢ななみん(プロフ) - 神作！完結まで書き続けてくれてありがとうございます！ティッシュ無くなるくらい感動しました！ (2020年5月7日 0時) (レス) id: 49de757490 (このIDを非表示/違反報告)
紗也(#°v°#)(プロフ) - 天蜘蛛さん» 嬉しいコメントありがとうございます！！！本編みましたが、涙腺崩壊でした...私たちが想っている限りエルヴィンは心の中で生きていますよね(;_;)最後まで本当にありがとうございました！ (2019年8月27日 7時) (レス) id: 05866185b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗也
| 作成日時：2018年11月17日 14時
