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−エルヴィンside−
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―あれから兵士たちに助けられると、私は立体起動で鎧の巨人の元へ行き、ベルトルトからエレンを奪還した。
すぐに撤退指示を出し、みんなで帰還しようとしていた。
しかし...鎧の巨人が何体もの巨人をこちらに投げてよこし、行く手を阻まれた。
エル「っ__。」
エレンが巨人に食われてもいいというのか...!?
エル「__!」
すると、こちら側に巨人が走ってきて、その巨人が私の背後を追っていた巨人に襲いかかる。
エル「うわっ...!」
―ズサァァァッ
その反動で私は落馬し、地面に倒れこむ。
エル「っ__!」
___腕が...
巨人に食われた右腕が酷く傷んだ。
兵士に応急手当をしてもらったが、血が止まらない。
「__団長!!」
一人の兵士がこちらへ走ってやってくる。
エル「っ...私の代わりはいる。それより...エレンを連れて離脱しろ。一刻も早く__!」
そう言い、顔を上げると目の前の兵士は巨人に食われる。
私はそれを、呆然と眺めた。
__ここで、終わりなのか?
ここで、我々は敗北するのか?
エル「__A。」
―『__約束してください。必ず...帰ってくると。』
__彼女との約束を果たせぬまま、ここで死ぬのか?
...A。
もう一度だけ...君の笑顔が、見たかった__。
―ドドドドドッ
すると、巨人たちがいきなり走り出し...エレンたちの前にいた巨人に襲いかかり、その巨人を食い始める。
エル「__!」
兵士たちも、その光景を呆然として眺めた。
一体、何が...
そしてエレンはミカサをおぶって走り出す。
鎧の巨人がエレンたちの方へ走ってやってこようとする。
エレ「っ__来るんじゃねぇ!!てめぇら!!ぶっ殺してやる!!」
エレンが鎧の巨人に向かってそう言うと、巨人たちがまた鎧の巨人に向かって走り出す。
___何が起きているのか分からないが、今この瞬間を逃すわけにはいかない。
エル「っ__この機を逃すな、撤退せよ!!」
__そして私たちは馬に乗り、壁へ向かって走っていった。
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紗也(プロフ) - 明日さん» いつも本当にありがとうございます!これからも頑張ります♪ (2018年11月9日 16時) (レス) id: b1705a050e (このIDを非表示/違反報告)
明日 - これからも応援してます!! (2018年11月5日 15時) (レス) id: 09c1450ad5 (このIDを非表示/違反報告)
明日 - 続編おめでとうございます! (2018年11月5日 15時) (レス) id: 09c1450ad5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紗也 | 作成日時:2018年11月5日 10時