検索窓
今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:28,192 hit

136* ページ16









−Aside−











―私は椅子から立つと、エルヴィンを強く抱きしめる。



あ「__本当に良かった、生きていてくれて。」



エルヴィンを抱きしめる私の腕が、かすかに震える。



___ずっと怖かった。



エルヴィンが死んでしまったらどうしようと。



でも...エルヴィンがこうして目を覚ましてくれた。



本当に...よかった。



エル「っ...A、すまな...」



あ「無理に話さなくても大丈夫です。きっと疲労が溜まっていたし、重体だったんですから。

うまく声を出せないと思います。今は、安静にしていてください。」



そっとエルヴィンを離すと、彼をまっすぐ見つめる。



エルヴィンは私を見て、薄く微笑むと口パクで『ありがとう。』とそう言った。



あ「__エルヴィン。」



その笑みを見て、安心して涙が込み上げる。



あ「っ__。」




__私はエルヴィンに顔を近づけると、彼にそっと口付けをした。










−エルヴィンside−











―私は思わず目を見開く。



Aが、私に口付けをした。



Aはそっと唇を離すと、まっすぐ私の目を見つめる。



頬を赤くし、目に涙を溜めていた。



あ「__エルヴィン、本当にあなたが無事でよかった。」



エル「っ__A、君は...一体何を...」



あ「__ずっと考えていたんです。エルヴィンの治療をしながら。

このままあなたが、助からなかったら...私はどうすればいいのかって。

あなたが死んでしまったら...どう生きていけばいいのかって。

今まであなたの想いから逃げていたのを、後悔していました。

だけど...あなたはこうして生き延びてくれた。

本当に感謝してます。

そして...改めて分かったんです。



__私は、エルヴィンが好きです。」



__彼女の言葉に思わず目を見開く。




―『__私は、エルヴィンが好きです。』



___ずっと望んでいた、この言葉を彼女から聞ける時を。



...5年も待っていた。



それが今、叶ったんだ。



私はAをまっすぐ見つめ、優しく微笑み、彼女の頬を左手でそっと撫でた。








137*→←135*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 6.9/10 (56 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
54人がお気に入り
設定タグ:進撃の巨人 , エルヴィン , 紗也   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

紗也(プロフ) - 明日さん» いつも本当にありがとうございます!これからも頑張ります♪ (2018年11月9日 16時) (レス) id: b1705a050e (このIDを非表示/違反報告)
明日 - これからも応援してます!! (2018年11月5日 15時) (レス) id: 09c1450ad5 (このIDを非表示/違反報告)
明日 - 続編おめでとうございます! (2018年11月5日 15時) (レス) id: 09c1450ad5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紗也 | 作成日時:2018年11月5日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。