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134* ページ14









―あ「__終わり。これでもう大丈夫。」



「よかったぁ...」



___私はあれからエルヴィンに輸血をすると、血圧が安定し、傷口もしっかり塞ぎ、包帯を巻いて治療を終えた。



「さすがAさん、今回はもうダメかと思っちゃいました。」



あ「血液がエルヴィンに合ったのがよかったのよ。拒絶反応を起こしていたら、ダメだった。」



それに...



あ「__普通だったら、失血多量が原因でここに着くまでに死んでるよ。エルヴィンの体力のおかげで救えたの。」



エルヴィン...あなたが強かったから。



私はこうやって助けることができた。



ありがとう、エルヴィン...ここまで生きて帰ってきてくれて。



―ガチャッ



「__エルヴィンは、どうなった?」



すると、リヴァイ兵長とモブリットが部屋に入ってきた。



「兵長!モブリットさん。」



あ「__なんとか一命は取り留めました。エルヴィンの体力がなければ、きっと...」



モ「____それだけじゃない、Aの知識や医療術がなかったら...エルヴィン団長はきっと死んでいた。
団長を救ってくれてありがとう、A。」



あ「モブリット...」



モブリットを見つめると彼は優しく微笑んでくれて、兵長に目を向けると兵長は静かに目を逸らす。



__本当によかった。



あ「あ、そうだ。モブリット、ハンジの容態は?」



モ「まだベッドで眠っているんだ。ハンジさんが俺たちの中で一番容態が酷かったからね。」



あ「__すぐにハンジの治療をします。」



「Aさん、ハンジ分隊長は任せてください。」



一人の後輩が前に出てそう言った。



あ「え、でも...」



「__エルヴィン団長、治療が終わってもまだ熱がありますし...着いていてあげてください。」



あ「...」



モブリットや後輩たちを見ると、みんな私を見つめ優しく微笑む。



あ「__分かった、じゃあハンジのことよろしくね。」



「はい!みんな、行くよ!」




―そしてみんな部屋から出ていくと、私はエルヴィンの隣で椅子に座り、エルヴィンの左手をそっと握った。



あ「__。」



__右腕を失ってまで、生きて帰ってきてくれた。



エルヴィン...私との約束を、果たそうとしてくれたのかな。



私はエルヴィンの顔を見つめる。



あ「...」



理由はなんでもいい。



生きて帰ってきてくれればそれで。



あ「エルヴィン、ありがとう...生きて帰ってきてくれて、ありがとう__。」







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設定タグ:進撃の巨人 , エルヴィン , 紗也   
作品ジャンル:恋愛
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紗也(プロフ) - 明日さん» いつも本当にありがとうございます!これからも頑張ります♪ (2018年11月9日 16時) (レス) id: b1705a050e (このIDを非表示/違反報告)
明日 - これからも応援してます!! (2018年11月5日 15時) (レス) id: 09c1450ad5 (このIDを非表示/違反報告)
明日 - 続編おめでとうございます! (2018年11月5日 15時) (レス) id: 09c1450ad5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紗也 | 作成日時:2018年11月5日 10時

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