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―あの日から月日が流れた。
ウォール・マリアが陥落してから5年。
私は変わらず調査兵団に所属し、なんとか生き延びていた。
この長い年月の中で、環境がそんなに変わることはなかった。
変わったといえば...私。
私の今までの努力が認められ、私は調査兵団団長補佐役兼救護班隊長に任命された。
それ以来、私は団長の補佐や医務の仕事に明け暮れていた。
最初はすごく大変だったけど、今は頼られてるんだと思うと頑張れるし、やりがいを感じていた。
今日も次の壁外調査の資料をまとめると、医務室で薬草の研究をしていた。
＿＿スリスリスリ
私はすり鉢で薬草をすりつぶしていた。
『＿＿君のことが好きだ。』
あ「...」
＿＿彼のあの言葉を思い出し、私は手を止める。
あ「＿＿エルヴィン。」
＿＿5年前、私は調査兵団団長エルヴィン・スミスに想いを告白された。
あの日を忘れたことは、一度もなかった。
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―あ『＿＿ごめんなさい。』
エルヴィンが私に顔を近づけると、私は自分の口に手を添え、彼のキスを拒否した。
エル『...』
あ『＿＿ごめんなさい、私...まだエリックのことを忘れられないんです。
それに...エルヴィンのことをそんな風には...』
エル『＿＿すまない、君の気持ちも考えずこんなことを...』
エルヴィンはそう言い、抱きしめる手を解く。
彼の目を見ることができず、私は俯いていた。
エル『＿＿君がエリックのことをどれだけ愛しているのか、私は知っている。
だから、無理に私の想いに応える必要はない。
けれど...これだけは、分かっていて欲しい。』
エルヴィンがそう言うと、私はそっと顔を上げ、彼を見つめる。
エル『＿＿この先、君に対する私のこの想いは決して変わることはない。
＿＿Aが好きだ。』
あ『＿＿！』
彼の言葉に思わず目を見開き、また彼から目を逸らす。
頬が、火照っていくのを感じた。
エル『＿＿これだけは、どうか...分かっていて欲しい。』
あ『＿＿エルヴィン。』
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紗也(プロフ) - 明日さん» ありがとうございます！この章でも楽しんでいただけると嬉しいです！頑張ります (2018年10月18日 19時) (
レス) id: b1705a050e (このIDを非表示/違反報告)
明日 - 続編おめでとうございます!これからも応援してます! (2018年10月18日 19時) (レス) id: 09c1450ad5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗也
| 作成日時：2018年10月18日 9時
