55* ページ25
・
・
−エルヴィンside−
・
・
―あ「＿＿エルヴィン...！」
なんとか、間に合ったみたいだな。
巨人を討伐すると、Aが刃を抜いて構えている姿が見つかった。
無事でよかった。
エル「怪我はないか？」
あ「っ...私なら大丈夫です。でも、レミさんが重傷で...」
エル「分かった、君はレミのことを頼む。あとは私たちに任せろ。」
あ「＿＿はい！」
Aは涙を拭い大きく頷くと、レミのところへ向かった。
エル「リヴァイ！ミケ！ハンジ！残りの巨人を頼むぞ！」
そして私のあとに着いてきたリヴァイ、ミケ、ハンジは残りの巨人に向かっていった。
・
・
―ハ「＿＿よし、これで終わりだね。」
巨人を全て倒し、私たちは負傷兵の確認を行った。
リ「どれくらい巨人にやられた？」
「＿＿負傷兵は俺を含め10名ほどいました...手当をしてもらいここに寝かされていたら、巨人が来て...負傷兵は5,6名ほど食われました。
救護班の1名も食われ、あとは...レミさんが右腕を食われ重傷です。」
エル「...」
私はそっと振り返り、レミを介抱するAを見つめた。
あ「レミさん...レミさん...」
レ「＿＿A、もういいわ。私はもう、助からない...」
あ「いいえ、いいえ...助かります！私が、必ず...」
レ「＿＿A、あなたは必ず生き延びてちょうだい。この調査兵団を、任せたわよ...」
あ「レミさん、嫌です。レミさんも一緒に壁内へ...帰るんです...！」
レ「...A、短い間だったけど...あなたと一緒に仕事が出来て、嬉しかった＿＿」
レミは優しい笑みでそう言うと、眠るようにそっと目を閉じた。
あ「＿＿レミさん、レミさん...」
Aはレミの左手を取る。
あ「＿＿こんなところで寝てしまってはダメです。レミさん、お願い...お願いだから...目を覚まして...レミさんっ...」
Aはレミの手を握ったまま、声を殺すように泣き出した。
あ「レミさん、レミさん...」
Aは彼女の手を握ったまま、彼女の名前を呼び続け泣いていた。
＿＿私はその後ろ姿を、ただ見つめることしかできなかった。
・
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 62人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「進撃の巨人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紗也(プロフ) - 明日さん» コメントありがとうございます！作品が好きって言われると本当に励みになります 頑張ります！ (2018年10月13日 14時) (
レス) id: 05866185b1 (このIDを非表示/違反報告)
明日 - すごく面白くて続きが気になります!私はこの作品が好きです。人の評価は人それぞれですが低評価なんて気にしなくてもいいと思います! (2018年10月12日 23時) (レス) id: 09c1450ad5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紗也
| 作成日時：2018年10月11日 20時
