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―レ「これで、全員ね。」
私はレミさんと手当をして寝かせている兵士を確認する。
あ「応急手当はしたので、あとは帰ってからまた傷に合う薬を調合します。」
レ「＿＿本当に心強いわ、A。必ず無事に帰りましょう。」
あ「はい！」
レ「...A、1つだけ聞いてもいいかしら？」
あ「はい？なんでしょう。」
レ「こんなに薬剤師としての腕がいいのに、どうして調査兵団に入ろうって思ったの？」
あ「...」
私はレミさんの質問に思わず黙り込んでしまう。
レ「...A？」
あ「＿＿私には、調査兵団に所属していた婚約者がいたんです。でも、巨人に食われて...」
レ「＿＿！そう、だったの...ごめんなさい。思い出させてしまって。」
あ「いいえ...私は彼が亡くなってから、薬剤師の仕事も捨てようかとも考えたんです。でも、そんな時エルヴィン団長が彼の夢を教えてくれたんです。」
レ「エルヴィン団長が...」
あ「ええ。」
私は、あの時のエルヴィンの言葉を思い出していた。
―『見てみたいと思わないか？壁の外の世界を。
エリックも見たいと言っていた壁の外の世界。
そして、エリックが作りたいと言っていた『平和』な世界を。』
―エルヴィン...あなたのその言葉がなければ私は今、ここにいない。
あ「＿＿エルヴィン団長には、本当に感謝しているんです。彼がいなければ、私は生きる希望を失っていました。」
エルヴィン、あなたが私にエリックの夢を教えてくれたから...私はこうして生きている。
私は、エリックのために夢を叶える。
そして...あなたにこの命を、捧げたい。
あなたにはまだ話していないけど、いずれ話すから...待っていて、エルヴィン。
「＿＿！！！レミ班長！！大変だ！！」
すると、同じ救護班の兵士が私たちのところに走ってきた。
レ「どうしたの？」
「きょ、巨人が...こちらに...！！」
あ「え...！？」
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紗也(プロフ) - 明日さん» コメントありがとうございます！作品が好きって言われると本当に励みになります 頑張ります！ (2018年10月13日 14時) (
レス) id: 05866185b1 (このIDを非表示/違反報告)
明日 - すごく面白くて続きが気になります!私はこの作品が好きです。人の評価は人それぞれですが低評価なんて気にしなくてもいいと思います! (2018年10月12日 23時) (レス) id: 09c1450ad5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗也
| 作成日時：2018年10月11日 20時
