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−リヴァイside−
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―俺はロヴァートに手当をしてもらうと、医務室を出て自分の部屋へ向かった。
タッタッタ
「＿＿兵長！リヴァイ兵長！」
通路を走る音と、俺を呼ぶ声が聞こえ、俺は立ち止まり静かに振り返る。
俺を追いかけてきたのは、ロヴァートだ。
リ「＿＿なんだ？」
あ「はぁ、はぁ...これ、これを渡すのを忘れていて...」
ロヴァートはそう言い、小さな瓶を俺に差し出す。
リ「＿＿これは？」
あ「お薬です。念のため寝る前にこの薬を2錠飲んで眠ってください。」
リ「＿＿嗚呼、分かった。」
俺は差し出された瓶を受け取る。
あ「＿＿本当に無事でよかったです、お大事にしてくださいね。」
リ「＿＿ありがとう、A。」
俺がそう言うと、Aは驚いたような顔をする。
リ「どうした？」
あ「あ、いや...兵長初めて私の名前を呼んでくれたなぁって思って。」
リ「あ＿＿」
そういや俺、今こいつのこと...
あ「＿＿嬉しいです！これからもよろしくお願いします。」
Aはでは！と言い頭を下げると、後ろを向き走り出す。
あ「あ...！あの！本当にご指導ありがとうございました！来月の壁外調査、頑張ります！」
Aは俺の方を振り返りそう言うと、にっこり微笑んで再び後ろを向き走り出した。
＿＿相変わらずな奴だ。
だが...
俺はAに手当されたところに、そっと手を触れる。
―『＿＿あなたは、調査兵団にとって本当に必要な存在なんです！！死なれたら困ります！
こう言う時くらい、医者の言うことを聞いてください！』
『＿＿本当に無事でよかったです、お大事にしてくださいね。』
『＿＿本当にご指導ありがとうございました！来月の壁外調査、頑張ります！』
リ「＿＿。」
あいつに触れられた部分が、まだ温かい気がする。
そして、あいつが俺に言った言葉が離れない。
なんだ、この感覚...
ドクン、ドクン...
この感じたことない動悸。
今までこんなことはなかったはずだ。
リ「＿＿今日はもう休もう。」
俺は後ろを向き、自分の部屋へ向かった。
この動悸の原因がなんなのか、今の俺には分からなかった。
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紗也(プロフ) - 明日さん» コメントありがとうございます！作品が好きって言われると本当に励みになります 頑張ります！ (2018年10月13日 14時) (
レス) id: 05866185b1 (このIDを非表示/違反報告)
明日 - すごく面白くて続きが気になります!私はこの作品が好きです。人の評価は人それぞれですが低評価なんて気にしなくてもいいと思います! (2018年10月12日 23時) (レス) id: 09c1450ad5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗也
| 作成日時：2018年10月11日 20時
