129ピース ページ4
キャンプ場の受付の横には、温泉があった。それをしっかり覚えており、楽しみにしていた俊哉と裕太。早く行きたいようでさっきからうずうずしている。
しかし、太輔は抵抗があった。
別に、ここにいる人たちには片足であることを言っているし、気にはしていない。でも、知らない人がいるところに行く勇気はなかった。
「暗いし、途中に川もあったから車でいこうか」
渉がそういって車のドアを開けると、勢いよくのりこむ3人。
「ちょっと! 着替え持って行けって、自分で!」
何も持たずに乗り込む3人を止めながら宏光が声をかける。
バタバタと、荷物をひっくり返すようにするので、俊哉がさりげなく、手伝っている。
「俺、シャワーでいいから、行かない」
「え……」
郁人はいつもと変わらないテンションでこういった。こういうことが好きそうなのに。
「あー、そっか。太輔も無理して一緒に行かんでも、シャワーにしとくか?」
高嗣に早く早くとせかされている、忠義にそう聞かれたので、太輔はうなずいた。
車が走り去って、残された2人。
郁人は悲しい笑顔で、左腕を握っていた。
「ふ、郁人くん?」
「……あ、太輔。せっかくだから近道でシャワーんとこいこ。道悪いから、おぶってやるよ」
そういって、テントに荷物を取りに行った。
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まい - はじめまして(*^^*)面白くて、続きが楽しみです。ただ一つ気になるのは、誤字脱字が気になります。難しいかもしれませんが、気にしながら更新頑張ってください\(*⌒0⌒)♪ (8月19日 22時) (レス) @page5 id: 29eac809bc (このIDを非表示/違反報告)
アキラ(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます。 発達障害はたくさんあるので、私もしっかり理解しているわけでもありませんが、これをきっかけに知ろうとしてくれて嬉しいです。 これからもよろしくお願いします (2016年6月11日 21時) (レス) id: 1754769dba (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - この作品面白いです!!発達障害のことも少しずつ知れたらと思います。頑張ってください!! (2016年6月10日 20時) (レス) id: 65a3cd4e97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アキラ | 作成日時:2016年4月23日 12時