134ピース ページ9
朝6時―
いつも同じ時間に起きる俊哉は、今日もこの時間に目が覚めた。
2度寝してもいいのだが、もう明るくなっているので外に出た。
「おはようございます。早いんですね、郁人くん」
誰も起きていないだろうと思っていたが、郁人がイスを出して空を見ていた。
「ん、おはよう俊哉。こんなに気持ちいいのに寝てたらもったいねーだろ?」
「確かに、そうですね」
俊哉は郁人の隣にイスを持っていき、座った。
「……せめて、今は僕だけなんですから、うでまくったらどうですか?」
「うん、そうだな」
一度おろしかけた袖を、元に戻す。
「これ、太輔に見せていいと思う?」
郁人の小さな声で発せられた問いは、山に消えていった。
俊哉はその小さな問いに答えているのか、
「自分がやってしまったこと、後悔していること、伝えたいことがあるなら
きちんと伝えないと、伝わりません」
と言った。
しばらくすると、裕太たちがテントから出てきた。
時計を見ると、6時半前。ラジオ体操の時間だ。
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まい - はじめまして(*^^*)面白くて、続きが楽しみです。ただ一つ気になるのは、誤字脱字が気になります。難しいかもしれませんが、気にしながら更新頑張ってください\(*⌒0⌒)♪ (8月19日 22時) (レス) @page5 id: 29eac809bc (このIDを非表示/違反報告)
アキラ(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます。 発達障害はたくさんあるので、私もしっかり理解しているわけでもありませんが、これをきっかけに知ろうとしてくれて嬉しいです。 これからもよろしくお願いします (2016年6月11日 21時) (レス) id: 1754769dba (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - この作品面白いです!!発達障害のことも少しずつ知れたらと思います。頑張ってください!! (2016年6月10日 20時) (レス) id: 65a3cd4e97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アキラ | 作成日時:2016年4月23日 12時