【Kiramune】たった1人のシンデレラ �掘敍�野自由】

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「さ！じゃあプレゼントタイムといきますか！」

「入野さんテンション高いですね・・・」

「準備してたものやっと渡せるからね」

「じゃあお母さんから渡すわね」


と言って母が差し出したのは大きめの紙袋。

その中には、有名な靴のブランドの箱とまた大きめのプレゼント用の袋の二つが入っている。


「開けてもいい？」

「もちろん。」


靴の箱には、私が一年前から欲しがっていて結局買えていなかったスニーカーが入っていた。
黒地に赤のラインが入った少し厳ついデザインで、カジュアルな装いが増えてくるこれからの季節に合わせやすそうな色遣いだ。

もう一つの袋にはキャップが入っていた。
こちらはカジュアルな服装にも可愛らしい服装にも合わせられそうな白に黒文字が入ったデザインだ。


どちらもすごく欲しかったもので、早くも明日からのコーディネートが楽しみになってしまう。


「お母さんありがとう！早速明日から使おうかな・・・！」

「どういたしまして。大事にしてね」


母はそう言うと「さてと、」と言って立ち上がった。


「私明日も仕事早いから寝るね。入野さん、ゆっくりしていってね」

「はい、ありがとうございます。おやすみなさい」

「おやすみ、お母さん」


母が寝室に消えたのを確認し、入野さんは私に向き直る。


「さ、じゃあ俺の番ね」


「サプライズ性の低いものからあげるね」と言って何やら小さい箱を三つ取り出した。


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