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早朝。
ベッドが軋んで、目が覚めた。


「いりのさん、?」

「おはよ、起こしちゃった?撮られたりでもしたらまずいし、今のうちに帰るね」

「そうですか・・・」


じゃあまた会えるのは二週間後だ。

この二週間があんなに長く感じたのに、またその時間を過ごさないといけないなんて、嫌だな。


入野さんは、素直に肩を落とす私の頭を撫でて笑う。


「今度こそ、ちゃんと電話しよう」

「うん。でも、アポなしはやめてくださいね?」

「わかったわかった」


そこまで送ります、と言って入野さんの後を追う。
入野さんは「撮られるといけないから玄関まででいいよ」と私を止めた。

入野さん、この間の報道をとても気にしているんだなぁ。


「お母さんにありがとうございました、お邪魔しましたって伝えといて」

「わかりました!あ、入野さん、服は?」

「持って帰って洗って返すよ」

「別にこっちで洗いますよ?そのくらい」

「いいの。またAにすぐ会う口実だから」


入野さんがそんなことを言ったので、可愛いなと思わず胸が高鳴った。

その瞬間、急に顎に手を当てられ、上を向かされる。


「ねえ、行ってらっしゃいのキス、してよ」

「え、ここ入野さんの家じゃないですよ?」

「いいから、早く、ね?」

「もう・・・」


ちょっと背伸びをして入野さんの唇に自分のそれを合わせる。

柔らかい感触を楽しむこともなく、すぐに離れた。


「行ってらっしゃい、入野さん」

「うん、行ってきます」


いつか、これを毎日やりたいな。

まだ明るくなり始めたばかりの空を見上げてそう考え、もう少し眠ることにした。


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設定タグ:kiramune , 入野自由 , 男性声優   
作品ジャンル:恋愛
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真桜(プロフ) - 莉兎さん» いえ…!!ラジオは入野さんの素が出ますもんね笑 入野自由cv.入野自由って結構きます笑 毎回読む度に心拍数が凄くて…笑 本当に大好きでお気に入りの作品です!!勿論です!応援してます! (2019年6月2日 21時) (レス) id: 18be0f9570 (このIDを非表示/違反報告)
莉兎(プロフ) - 真桜さん» コメントありがとうございます。実はそれを1番意識して書いているのでそう言って頂けてとても嬉しいです…!ラジオの聞きすぎでしょうか、脳内で自動再生されたCV入野自由を頼りに執筆しております(笑)これからもご愛読、ならびに応援よろしくお願い致します!! (2019年5月26日 20時) (レス) id: ba3d0050a9 (このIDを非表示/違反報告)
真桜(プロフ) - いつも楽しく拝見させて頂いてます…!!私の勝手な偏見なんですけど、入野さんこういう口調っぽそうだなーとか、こういう行動しそうだなーって思って本当に凄いなぁって思います!毎日更新楽しみにしてて…お受験でお忙しいと思いますが、受験合格応援してます! (2019年5月26日 20時) (レス) id: 18be0f9570 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 莉兎さん» ありがとうございます。いつか機会があればお願いします。 (2019年5月26日 17時) (レス) id: 41b914f6ac (このIDを非表示/違反報告)
莉兎(プロフ) - りささん» 謝ることないですよ(・・;)お気になさらないでください、、! (2019年5月26日 16時) (レス) id: ba3d0050a9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:莉兎 | 作成日時:2019年4月22日 0時

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