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「れん、自分の家でも歩くの早いよね。」
振り向くと俺に引っ張られながら、ふふっと口にもれなく萌え袖の手を当てて笑っている海人。
「そうか？」
その笑顔にキュンとして、少しだけ歩く速度を緩め、寝室へ行きベットに入った。
「ごめん、ここしか寝る場所ないんやけど、」
「全然大丈夫。」
そう言って海人がもぞもぞと隣に入ってくる。
俺のベットは1人用だから仰向けで寝ると当然肩や腕がくっつく。
ちらりと横を見ると海人は小さくあくびをしていた。しばらくすると俺の目線に気づき視線をゆるりとこちらに向ける。
潤んだ瞳があの時のように妖艶に光って見える。
吐息がかかるくらい近い距離であの瞳で見つめられたら、もうそれだけで身体中の血がぐるぐる疼いた。
目を合わせたまま、動けない俺に海人が不思議そうに、聞いてくる。
「…どした？…れん？」
海人の唇から紡がれる自分の名前。同時にその吐息が自分に触れて、全身がぞわっとした。
むりだわ。
そう思った時には、もう海人を抱きしめていた。
「うわ！び、っくりした…どしたの、れん、」
「今日は、抱き枕や。」
「抱き枕？」
「一緒に寝たら普通抱き枕にするやろ。」
「ふふっ、ほんと、距離感バカ。てか、れん、くるし、」
「俺は抱き枕は強く抱きしめる派や。」
「えー、っは、わかったから、呼吸だけ普通に出来るように加減してっ、」
気道だけ確保してあげると、海人は本当に眠かったようで、すぐにすーすーと寝息を立て始めた。
その寝息と寝顔が可愛くて愛おしくて思わず微笑む。
ずっと見てられるわやっぱり。
あったかくて、筋肉が付いているせいか、俺よりも柔らかくて、むにむにしていて気持ちいい肌から、トクトクとゆっくり伝わる海人の鼓動。
こんなに近くで触れられる事と、自分と同じシャンプーの匂いが、海人が俺の物だと脳を錯覚させてくる。
でも、違うんよな、こんな抱きついても海人はなんも思わんのよな。やからすぐ寝られるんよな。
自分で考えて落ち込んでいると、俺の手が緩んだせいか、海人が寝返りをうつ。
俺の方に身体を向け縮こまり、胸のあたりに擦り寄ってくる。
ほんっまに、なんなん？寝ててもあざとい。誘ってるやろこんなん。
「かいと、」
完全に寝ていて、すーすーという寝息だけが帰ってくる。
「なあ、俺のもんになってや。」
もう一度すーすーという返事に微笑んだ後、海人を抱き直し、振り向かせると心に決めて、目を閉じた。
ラッキーアニマル
岸ざる
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不是向日葵是太陽(プロフ) - I really like it, and I wait for my precious 2！！By the way I'm team shokai〜〜〜 (2020年7月16日 13時) (
レス) id: 2f873eda0c (このIDを非表示/違反報告)
日向葵夏(プロフ) - 妃芽さん» こちらこそまた覗いて頂きありがとうございます。ニヤニヤとか光栄です笑 楽しんでいただけるように頑張ります！ (2019年9月6日 8時) (レス) id: 4dc77b98a2 (このIDを非表示/違反報告)
妃芽 - 日向葵夏さん» 更新ありがとうございます！やっぱり、好きだなぁ。ニヤニヤしちゃいます(笑) これからも楽しみにしてます。 (2019年9月5日 14時) (レス) id: 963aece0ef (このIDを非表示/違反報告)
日向葵夏(プロフ) - 妃芽さん» 妃芽さんコメントありがとうございます！しょうかい丁度更新しました！ぜひ覗いてみてください。楽しみにしてくださる方々がいらっしゃると励みになります！ありがとうございます(*^^*) (2019年9月5日 0時) (レス) id: 4dc77b98a2 (このIDを非表示/違反報告)
妃芽 - はじめまして。しょうかい、好きです。楽しみにしてます(*´ω｀*) (2019年9月4日 23時) (レス) id: 963aece0ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：日向葵夏 | 作成日時：2019年7月16日 16時
