雰囲気 ページ2
Side.廉
いつも通り6人一緒の楽屋へ向かっていると、楽屋の前に人影が見える。
「誰や…かいと？なにしとるんやろあいつ。」
ドアに耳を寄せて何かを聞いていて、メンバーじゃなかったら軽い不審者だ。
そう考えながら、楽屋の前まで歩いて来たが、幸せそうな顔でドアに耳を寄せて時々「ふふっ」と声を上げる海人は一向に俺に気がつく気配がない。
『いや前言撤回、メンバーでもやべぇやつやわこれ』
と心の中で思い後ろから声をかける。
「なにしてるん？」
海人はビクッと肩を震わせた後振り返り、そのくるりとした目に俺が映るとあからさまに『なんだ廉か』みたいな顔をした。
「なんやその顔」
「しー！」
口に当てた人差し指を離してドアを指差し『聞いて』と口パクで言う。見つけた宝物を見せる幼稚園児のような幼い笑顔に苦笑しながら耳を澄ますと、ドア越しに歌が聞こえてきた。
『...your the only flowering heroine♪どんなとーきも♪』
よく知ったハスキーボイス。
誰かに聞かれているなんて夢にも思っていないであろう紫耀がご機嫌に歌を口ずさんでいる。ふふっと隣で笑う海人はこれを盗み聞きしていたようだ。
「なぁ、気づかれないように入ろうや。」
海人もいたずらな笑顔で頷いたので、そっとドアを開け紫耀に近づいてみた。
「…つになっても、いくつになっても僕は君を守り続ける♪I wanna be your sunshine.♪ 」
イヤフォンで音楽を聴きながら口ずさんでいる紫耀は背を向けて2人がけのソファに座っているからか、こちらに気がづかない。
「I wanna always be your sunshine♪」
ここだ！っと横を向くと海人もこちらをくるっと向いたので、小さく頷き合い、一緒に合いの手を入れる。
「「さーんしゃーぃん」」
俺らのサンシャインにようやく気づいた紫耀は目を丸くして驚いたまま「Always makes me happy」と振り向いた後、少し照れ笑いをした。
「ふはは！いつ来たの！」
イヤフォンを外しながら笑う紫耀に海人もケラケラと笑う。
「Your the only flowering heroineぐらいからや笑」
「はずっ！」
「かいとはもっと前からやんな？」
「うん。ほぼ全部聴いてたよ」
コクリと頷きながら笑う海人に紫耀が顔を覆った。
「まじかよー。」
「「イェーイ」」
狙い通り恥ずかしがる紫耀の目の前で海人と俺は作戦成功のハイタッチを交わした。
ラッキーアニマル
岸ざる
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不是向日葵是太陽(プロフ) - I really like it, and I wait for my precious 2！！By the way I'm team shokai〜〜〜 (2020年7月16日 13時) (
レス) id: 2f873eda0c (このIDを非表示/違反報告)
日向葵夏(プロフ) - 妃芽さん» こちらこそまた覗いて頂きありがとうございます。ニヤニヤとか光栄です笑 楽しんでいただけるように頑張ります！ (2019年9月6日 8時) (レス) id: 4dc77b98a2 (このIDを非表示/違反報告)
妃芽 - 日向葵夏さん» 更新ありがとうございます！やっぱり、好きだなぁ。ニヤニヤしちゃいます(笑) これからも楽しみにしてます。 (2019年9月5日 14時) (レス) id: 963aece0ef (このIDを非表示/違反報告)
日向葵夏(プロフ) - 妃芽さん» 妃芽さんコメントありがとうございます！しょうかい丁度更新しました！ぜひ覗いてみてください。楽しみにしてくださる方々がいらっしゃると励みになります！ありがとうございます(*^^*) (2019年9月5日 0時) (レス) id: 4dc77b98a2 (このIDを非表示/違反報告)
妃芽 - はじめまして。しょうかい、好きです。楽しみにしてます(*´ω｀*) (2019年9月4日 23時) (レス) id: 963aece0ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：日向葵夏 | 作成日時：2019年7月16日 16時
