隣の部屋のバレー選手【宮侑】

ご ページ5

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宮侑side




5:36 a.m.


キャリーケースとボストンバッグを手にして家を出た。




｢ん？なんやこれ？｣




玄関の取っ手に掛かっていた白い紙袋の中身を見ると、バレーボールの柄が描いてあるクッキーとメッセージが入っとった




昨日はありがとうございました。遥輝は久しぶりに男の人と遊んでもらったのが嬉しかったみたいで、興奮してなかなか寝付いてくれませんでした。少ししか作れなかったけど、良かったら食べてね！宮さんの活躍、期待してます。




･･･なんやこれナンヤコレnannyakore･･･




｢嬉しすぎるわこんなん！！！｣




合宿所に行くまでの新幹線でクッキーの写真を撮ってインスタにあげた。





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miya.tsumu__1005




Aが作ったクッキーの写真





いいね！: shoyo.volley、他数千人
miya.tsumu__1005
お隣さんから頑張れクッキー
ウマそうやろ？誰にもやらんからな。

コメント136件全てを表示

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｢朝早いんに、もう何千人もいいねしてくれたわ〜。｣




日向がコメントでピーピーうるさいけど無視して寝た









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日｢侑さん！なんですかあの投稿！美味しそうですね！ください！｣


｢ちゃんと文見たか？やらんって｣


日｢えぇー！侑さんばっかズルい！！ケチ！！｣


｢なっ、俺はケチやないわ！！もう、日向だけやからな･･･｣


日｢よっしゃぁあああああ！｣




紙袋からラッピングされたクッキーを取り出してひとつ渡した。




日｢これ、アイシングクッキーですよね？夏が友だちから貰ってきたことあります！｣


｢アイシング？えらい冷たそうな名前やなぁ〜。｣


日｢もー、侑さん、これ作るの大変らしいからしっかりお返ししないとですね？｣




Aちゃんと遥輝は何が好きやろか･･･




｢その前に、合宿頑張ろうか日向くん？？(ニヤッ｣


日｢当たり前ですよ。今日もいいトス待ってますよ！｣


｢おう！！やるで！｣




1週間後の今日にはご褒美が待ってんねん。


頑張る以外の選択肢なんてない。

ろく→←よん

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