隣の部屋のバレー選手【宮侑】

べいびー ページ36

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宮侑side




トイレにかけてあるカレンダー、1ヶ月のうちに1週間くらい丸が付けてある。


さすがに鈍感な俺でもそれの意味は分かるわけや。


まあ言ってしまえば生理ってやつよな。


けど、ここ2ヶ月その丸が付いてない。


まさかとは思うけど･･･




『んっ･･･侑･･･？』


｢起きたか？ごめんな、お粥でよかったか？｣


『ありがとう･･･』


｢なあ、聞きたいことあるんやけどええ？｣


『？？うん、いいよ？』


｢トイレのカレンダー、あれ丸ついてるんは生理の日よな？ごめんな、デリカシーなくて･･･｣


『ううん、大丈夫･･･そうだよ』


｢なあ、2ヶ月来てないのって普通なんか？｣


『･･･私、普通に3ヶ月来なかったり、遅れたりするから、そんなこと考えてなかった･･･』


｢そうか、ええよ。ごめんな。｣


『･･･どうする』


｢え？｣


『赤ちゃん、できてたらどうする？』


｢そりゃあ、嬉しくて東京から兵庫まで走っていけるで？｣


『ふふっ、嘘つき。』




多少なりとも、その可能性はあるわけで、不安になったのか俺に抱きついてきた。




｢買ってこよか？検査するやつ｣


『うん、お願い･･･』


｢ほかは？いるもんない？｣


『ゼリー食べたいなぁ』


｢わかった。行ってくるな〜。｣


『ありがと。』









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そうして、家から1番近いドラックストアに来た。


真っ先に検査薬を探した。




｢正確率99.9%･･･これかな？え、いろいろあるやん、どれがええんかコレ･･･｣


？｢あれ、ツムツムじゃーん！なーにしてんの？｣


｢あれ、木兎さん！何してはるんですか？木兎さんも今日休みなんですか？｣


木｢そうそう！俺も休み！んで、彼女の家に遊びに行ってたんだけど、生理痛が酷くて、薬買ってきて欲しいって言われて･･･｣




俺がじっくり悩みよる商品を見てハッとする木兎さん




木｢なん、Aちゃん･･･できたん？｣


｢体調悪ぅしとって、昨日の夜吐いてもーたんですよ。それに、生理きてへんらしくて。｣


木｢あらら、大変だね。お大事にって伝えといて！それと、できてたら報告な！楽しみにしてるから！｣


｢あざっす！そんなら俺はこれで失礼します！｣




目に付いた青色のパッケージの検査薬を手に取り、


Aの好きな青リンゴのゼリーを買って足早に店を出た

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