隣の部屋のバレー選手【宮侑】

じゅーきゅー ページ19

･


日向翔陽side




今日は、侑さんの様子が変だ。


いつもならだるいだるい言いながらする仕事をテキパキとこなし、俺の分の仕事も手伝ってくれた。




日｢侑さん、なんかいい事でもあったんですか？｣


｢えぇー？日向、それ聞く？聞いちゃう？飲み行った時教えたるわ〜｣




隣のデスクでルンルンの侑さん。


課長までそんな侑さんを心配していた。




課｢日向、ちょっとこい！｣


日｢･･･はい？｣


課｢あれ。侑。あいつ今日変じゃないか？｣


日｢やっぱり課長もそう思います？と言うか、この課みんながそう思ってますよおそらく。｣


課｢バレーでなんかあったか？｣


日｢いやー、多分ないと思うんですが･･･｣


課｢まあ仕事に精を出してくれるのはいい事なのだが･･･。すまんな、中断させてしまって。｣


日｢いえ、失礼します。｣




うちの課に書類を持ってきた木兎さんもオミさんも、侑さんを見た瞬間に気づいていた。




そして、バレーの練習でも。




｢日向！今のトスどうやった？低かったか？いやー、お前に合わせた気やったんやけどな〜｣


日｢あ、侑さん、今ドンピシャでした。大丈夫です！｣


｢お、そうか？ならええんやけど･･･｣




チームメイトが熱でもあるんじゃないか？と心配するくらいだった。




木｢なぁ、今日のツムツム、変じゃない？｣


佐｢いつもですよ･･･でも今日は一段と。｣


木｢だよなぁ〜。｣




｢あ〜もう、今日ほんと最高！いい天気！俺はこんなに幸せでええんか〜！！｣




すみません、ひとつ突っ込ませてください。




日｢いや、外どしゃ降りの雷鳴ってるゥ！！｣




監督もコーチも侑さんの活躍に過去一レベルで関心する程だった。









練習が終わり、スーツに着替え直すと、行くで日向！とタクシーを捕まえてた侑さん。




日｢待ってましたァ！侑さん、ゴチになります！｣


｢おうおうおう！沢山食べ〜。なんせ今日は俺の機嫌はこれまでに無いほどええから｣









･









･









･









日｢え、侑さん。もう潰れたんすか？｣




ジョッキビール1杯とお湯割りを何杯か飲み干して早くも潰れてしまった侑さん。


浴びるほど飲みそうな顔してんのに(失礼)




日｢侑さん、機嫌いい理由、聞かせてくれるんじゃなかったですっけ？｣


｢〇△□✕％※･･･｣




まだ来て2時間も経ってないのに･･･。


タクシーに乗り込み、侑さんの住んでいるマンションを目指した。

にじゅー→←じゅーはち

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す