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29話 ページ29

ロボロが装甲車で迎えに来てくれた。2人の安否を確認すると安心したように笑顔を見せた。ゾムは彼女を起こさないよう優しく抱き上げ車に乗せた。


基地に帰ってきて、彼女を自室まで運んでいると幹部達がわらわらと集まってきた。心配してた者は安堵し、スパイだと疑ってた者は彼女の無防備な寝顔を見るとどうでもよくなった。ゾムは彼女を寝かせた後幹部に彼女の事を話した。彼女は我々国の幹部の内だれか1人を殺す任務を任されたスパイだった。けれど、1年も一緒にいて情が移ってしまったらしい。その他、彼女の過去の話も話した。

ちなみに、彼女が所属していた暗殺アジトはゾムが帰るついでに壊滅させたらしい。

グ「今回の事は大目に見てやる。幸い幹部以外には情報は漏れていないからな」

との事でお咎めは無しになり。Aとまた一緒にいられるとゾムは安心した。彼女と早く話がしたいと思った。




Aは目を覚ますと見慣れないシーツが目に入って来た。体を起こすとソファにはお腹を出して眠るゾムがいた。どうやらここは彼の部屋だという事を理解した。いや、しかしなぜ私がここに寝かされたのかが分からず自問自答していると森の中で眠ってしまった事を思い出した。

そろりそろりと部屋を抜け出そうとしてドアに手をかけた。

ゾ「どこ行くん?」
『……………』

背後からゾムの声がした。彼はむくりとソファから起き上がり、Aの腕を掴んで隣に座らせた。すごく近い。

ゾ「皆Aのこと許してくれたで」
『…嘘………』
ゾ「嘘やない。ほんま。なんだかんだ言って皆優しいかんなぁ。心配までしてる奴もおったし」
『じゃあ私。このままここにいていいの?』
ゾ「せやで」
『そっか、良かった』

Aの頬に涙がつうっと流れた。ゾムはAの肩に腕をまわし彼女を抱き寄せた。

『ゾ、ゾム?』
ゾ「なぁA。もう何処にも行かんとって」
『え?』




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次回、最終回です。
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雪だるま(プロフ) - 傘お化けさん» コメントありがとうございます!ゾムさんは推しますよもうしんどい。続編、新作を待っていただける読者さんの声を聞けて大変嬉しい限りです。長い間待たせるかもしれませんが新しい作品が作れるよう努めてまいります。最後までお付き合いありがとうございました!! (2018年7月19日 23時) (レス) id: a79d36039b (このIDを非表示/違反報告)
傘お化け(プロフ) - コメント失礼します!私もゾムニキ最推しでゾムのお話ばっかり書いています。完結、おめでとうございます!続編が出たら読ませていただきます!もちろん、新作の場合も読みます!これからも頑張ってください (2018年7月19日 23時) (レス) id: 4b6ec1c8eb (このIDを非表示/違反報告)
雪だるま(プロフ) - ぺんぺけさん» コメントありがとうございます(^^)そう言って頂けて大変励みになります!毎日投稿頑張るんで楽しみにしててください。 (2018年7月3日 11時) (レス) id: a79d36039b (このIDを非表示/違反報告)
ぺんぺけ - コメント失礼します。夢主さんとzmさんの関係いいですね!好きです、これからも頑張ってください! (2018年6月30日 12時) (レス) id: 84b17b0d54 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪だるま | 作成日時:2018年6月24日 1時

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