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30話 ページ30

ゾ「俺な、Aに撃たれたことよりも。勝手にどっかに行ってしまった事がめっちゃ悲しかってん。もう二度と会えないかもって思ってすげぇ焦ってたんやで」
『ごめんなさい』
ゾ「じゃあ約束してや」

ゾムはそう言うと小指を出した。指切りげんまんをしようと言うのか。Aも小指を出して指切りげんまんをした。

ゾ「じゃあさ、もう一個ええか?」

なんだろうとAは思って小首を傾げた。すると、ゾムはAを持ち上げ膝の上に乗せた向かい合う形となる。

『え?えっ?ゾム?』

困惑するA。お互いの息がかかりそうなほど顔が近い。

ゾ「A、デートしたときのこと覚えとる?」
『う、うん』

Aはゾムとベンチで話した事をぼんやりと思い出した。

ゾ「Aは今俺の事好きって思ってくれとる?」
『………きだよ』
ゾ「なんて?聞こえん」
『好き!だよ!』
ゾ「俺も大好きやで。好き。めっちゃ好き」

Aは恥じらいながらちゃんと好きと言った。それを聞いたゾムは彼女をぎゅっと抱きしめた。彼女の髪が頬に触れる。彼女独特の爽やかで甘い香りが鼻孔をくすぐる。

ゾ「じゃあ、付き合おか」
『う、うん。こちらこそ』
ゾ「ほんま、かわええなぁ」

ゾムはAの頬に両手を添え顔を近づける。彼女はキスされると察し抵抗しようとしたが遅く、唇を重ねられた。

『……っん………』

唇と唇が離れたと思うと再度重ねられる。Aは彼のパーカーを握りしめ必至に受け止めた。

2人は晴れて結ばれたのであった。

お互いの顔が確認できるくらい離れたらゾムがポンポンとAの頭に手を置いた。

ゾ「悪い、やりすぎた?」
『だ、大丈夫』

頰を火照らせる彼女。ゾムは少し申し訳なさそうに謝った。

Aは幸せな気持ちで心が満たされる感覚になった。

だって[私はあなたに恋をしてしまった]から。

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雪だるま(プロフ) - 傘お化けさん» コメントありがとうございます!ゾムさんは推しますよもうしんどい。続編、新作を待っていただける読者さんの声を聞けて大変嬉しい限りです。長い間待たせるかもしれませんが新しい作品が作れるよう努めてまいります。最後までお付き合いありがとうございました!! (2018年7月19日 23時) (レス) id: a79d36039b (このIDを非表示/違反報告)
傘お化け(プロフ) - コメント失礼します!私もゾムニキ最推しでゾムのお話ばっかり書いています。完結、おめでとうございます!続編が出たら読ませていただきます!もちろん、新作の場合も読みます!これからも頑張ってください (2018年7月19日 23時) (レス) id: 4b6ec1c8eb (このIDを非表示/違反報告)
雪だるま(プロフ) - ぺんぺけさん» コメントありがとうございます(^^)そう言って頂けて大変励みになります!毎日投稿頑張るんで楽しみにしててください。 (2018年7月3日 11時) (レス) id: a79d36039b (このIDを非表示/違反報告)
ぺんぺけ - コメント失礼します。夢主さんとzmさんの関係いいですね!好きです、これからも頑張ってください! (2018年6月30日 12時) (レス) id: 84b17b0d54 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪だるま | 作成日時:2018年6月24日 1時

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