これから...... ページ49
『…ッ』
乱数「…大丈夫、大丈夫だよ」
胸に違和感を覚え、お手洗いに駆け込んだ。
気持ち悪さを吐き出し、生理的な涙が込み上げる。
乱数は、私の背中を指すって、声をかけ続けてくれた。
あの事件以降、ヒプノシスマイクによる研究は途絶えた。真性ヒプノシスマイクの研究は、とある人物により東雲の頭脳を使う必要は無いと結論が出たそうだ。
恐らく、一度会ったこのとある、あのサングラスのおじ様だろう。
真性ヒプノシスマイクの研究を、彼のみに任せることになり、しばらく私の役目は休みだそう…
_____けれど、
あれ以来、私にとっての"唯一の生命維持"であった東雲のラップが無くなったことにより、私はより一層体調が著しく悪くなった。
口についてしまった血を拭い、息を落ち着かせる。
乱数は私の両肩を支え、優しく撫でてくれた。
乱数「…どう?落ち着いた?」
『……うん、大丈夫。ありがとう…』
乱数「……うん、よかった」
私たちはリビングに戻り、私はソファに座った。
しばらくすれば、乱数がコップを持ってきてくれた。
乱数「はい、ココアだよ…血が足りてないだろうから」
『…うん、ありがとう』
一口飲んで、ほっと一息つく。
乱数「…姉さん」
『…ん?』
声をかけられ、私は顔を隣に向けた。乱数は、私の顔をじっと見つめた。
乱数「……提案が、あるんだ」
『…提案?、』
乱数「……Aの、生命維持について」
『……私の?』
乱数「うん、実はね…______」
.
.
.
.
『……なるほどね』
乱数「正直、僕は嫌だ…ヒプノシスマイクに関係ないこととはいえ、奴らに関わるってことは、そーゆーことでしょ??」
『……そうね』
乱数「……姉さんは、僕だけの姉さんがいい」
『…でも、やってみないと分からないこともあるよ』
乱数「だけど…」
『…らむ』
乱数「……?」
『…私は、乱数に出会えてよかったよ?
それに、私の体には、貴方の血が流れてる』
乱数「…!」
『……この体に、貴方の血が流れているなら、私は貴方について行く。だって、"姉弟"だもの』
乱数「…A」
『…貴方がくれた名前に意味があるなら、私はそれを信じてみたい』
乱数「…いいの?」
『うん、貴方がいい
だって…』
____貴方とは、運命共同体
"一蓮托生"だから
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さくら海(プロフ) - みんさん» ありがとうございます!!!頑張ります!!! (2020年5月31日 11時) (レス) id: eba3e9a097 (このIDを非表示/違反報告)
みん - んぁぁぁぁぁぁぁぁめっちゃいい話!!感動しちゃいますぅ……更新楽しみにしてます!!!頑張ってください(*´∀`*) (2020年5月16日 2時) (レス) id: a7a20ec0a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら海 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sakuraitkn1/
作成日時:2020年3月2日 12時