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side乱数
ラップで東雲を倒した後、姉さんが無事で安心したんだ……
初めて、本当に守るためにラップをした気がした…
七魅「……ねぇ、早くここを出た方がいいんじゃ」
僕らに気を使って、控えめに七魅が言った。
僕は袖で乱暴に拭いて顔を上げた。
乱数「……僕が案内する！東雲が起きないうちに急ご…」
睦美「……まだだよ」
突然の声に、僕らは驚いて顔を向けた。
いつの間にか、東雲のそばに一人の女の子が立っていた。
七魅「…睦美！」
睦美という女の子は、呆れたように笑っていた。
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side夢主
睦美は、怪しげに微笑んでいた。
私はその顔に、僅かながら恐怖を感じていた。
睦美「あーぁ、やっぱり…マスターは貴方しか見てないんだね…
ボクのことなんか…マスターは見てなかった」
『…睦美』
睦美「……マスターは貴方に心酔してた。心から愛していた。
……羨ましかった」
睦美は何か遠くを見ているように、ブツブツと呟いていた。
睦美「……僕は君が嫌いだ…大ｯ嫌い、大ｯ嫌いだ!!」
そう言って、睦美は何かのスイッチを押した。
＿＿＿＿＿＿その直後だった。
ボロボロだった私達の真上の天井が崩れたのだ。
七魅「お姉ちゃん！」
『…ｯ!!』
ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗｯ!!
乱数「A…!!」
大きな破壊音とともに、天井が崩れた。
白い煙で周りが見えなくなる。
咄嗟に頭を隠したが、誰かに突き飛ばされた感覚があった。
……私のすぐ側に、ピンクと黒の髪の毛が見えた。
『…どう、して』
七魅「おねぇ、ちゃん……」
七魅の腰から下は、大きな瓦礫で埋もれていた。
七魅「良かった……無事なんだね」
『喋らないで！』
七魅の頭からは血が流れており、とても私じゃどうにも出来ない怪我であることは明白だった。
私は七魅に駆け寄り、前髪を上げて七魅の頭の怪我を見た。
オッドアイの瞳とまじり、七魅は小さく微笑んだ。
七魅「七魅ね、嬉しかった…魅奈に………お姉ちゃんに、妹だって言って貰えて……」
『……七魅』
乱数「……ｯ!!…七魅？」
いつの間にか、乱数もそばにいた。
そのすぐ後ろには、睦美もいた。
『……睦美』
睦美「…ボクね、ただ見て欲しかったの……」
『…うん』
睦美「……せっかく産まれたのに…
＿＿＿＿誰も、ボクを望んでない」
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さくら海(プロフ) - みんさん» ありがとうございます！！！頑張ります！！！ (2020年5月31日 11時) (
レス) id: eba3e9a097 (このIDを非表示/違反報告)
みん - んぁぁぁぁぁぁぁぁめっちゃいい話！！感動しちゃいますぅ……更新楽しみにしてます！！！頑張ってください(*´∀｀*) (2020年5月16日 2時) (レス) id: a7a20ec0a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら海 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sakuraitkn1/
作成日時：2020年3月2日 12時
