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ページ43

ドカーン!!

ガラガラガラッ!!



何かの爆発音と共に、床が大きく揺れた。

天井からパラパラと破片が落ちてくる。




『…マスター、何を…!?』


東雲「君が逆らうなら、君達を道ずれにこの研究の全てを壊してやる。
言の葉党の奴らなんかに、渡してなるものか…

君達は、俺の天使だからな…!!」


『そんなの可笑しい…!!』


そんなの可笑しいよ…


どうして…

私が…




あたしが…


『…なら、妹達だけは、離してよ……
貴方の望みは私が……"あたし"が叶えるから…』


東雲「…ほう、興味深いね」

『…だから(((「ダメッ…!!」


……七魅?』




割れたカプセルから、七魅はゆっくりと出てきた。
ガラスの破片で怪我をしたのか、腕を押さえていた。


『…七魅、腕』

七魅「……マスター、貴方は間違ってる。こんな事…」

東雲「君達はどうしても、俺の計画を邪魔するのか…?」


マスターは、頭を掻きむしり、髪の毛がプチプチと切れる音がする。



東雲「……これは、俺の物だ…誰にも渡さな…」








乱数「…姉さんッ!!!!」






突然、大好きな弟の声がした。

出入口から、乱数が走ってくる。



『…乱数!!』

乱数「…ッ!!…東雲……」



乱数は東雲に気がつくと、見上げるように睨んだ。





東雲「____もうそんな不要な感情が…」





…東雲は絞るような低い声で言った。


なぜだか、私の肩が強ばったのが分かった。
七魅も、乱数も……


得体の知れない恐怖が、東雲から漂ってくるのが分かる……



東雲「……魅奈は、俺の…俺の道具だッ!!」





東雲は、そのまま自身が持っていたマイクを起動させた。

その言葉を聞いた乱数は、眉を歪めて目を釣りあげた。



乱数「……姉さんは…Aは道具なんかじゃない!!」

そう言い、乱数もマイクを起動する。






…何ヴァース続いたか……

東雲の様子がおかしい…




乱数「……そろそろか…?」


東雲「……何処だ…魅奈は?…俺の、最高傑作は…?」




えっ?


…私はここにいるのに



乱数「僕のラップアビリティは、相手に幻想を見せること、
ある意味精神異常を働かせる能力があるんだ」


七魅「……成程、貴方が今マスターに幻覚を見せているのか」

乱数「……?…君は(((『いもうと』…えっ」


七魅「……魅奈?」







『私達の、____妹』

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さくら海(プロフ) - みんさん» ありがとうございます!!!頑張ります!!! (2020年5月31日 11時) (レス) id: eba3e9a097 (このIDを非表示/違反報告)
みん - んぁぁぁぁぁぁぁぁめっちゃいい話!!感動しちゃいますぅ……更新楽しみにしてます!!!頑張ってください(*´∀`*) (2020年5月16日 2時) (レス) id: a7a20ec0a3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくら海 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sakuraitkn1/  
作成日時:2020年3月2日 12時

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