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side無し
東雲「……気分はどうだ?」
東雲、鎖に繋がれている一人の少女に目を向けた。
七魅「……最悪」
七魅は、見上げるように東雲睨んでいた。
東雲「そんな顔しないでおくれよ、君のマスターだろ?」
七魅「……姉妹を処分したお前なんか嫌いだ」
七魅がそう言うと、東雲は冷たい目を向けた。
東雲「仕方の無いことさ、彼女を最高傑作にするためだ」
七魅「1度リセットしたくせに、私利私欲の為に魅奈を利用するって訳?随分と強欲じゃない?」
……そう、姉妹達、No.0214とNo.0038、No.0501は処分された。
東雲「失礼な。それに、彼女らは処分したんじゃない。魅奈の研究に貢献してもらったんだ」
七魅「でも、コロしたことに変わらない!」
そう言って七魅は叫んだ。
東雲「……そういつまでも足掻いてなさい。睦美は俺を理解してくれているからね」
七魅「……睦美が?」
そうすると、扉の向こうから人影がやってきた。
その顔は長く伸びた前髪で見えなかったが、彼女は雰囲気で直ぐにわかった。
七魅「……睦美?」
睦美「…ボクはマスターについて行く。何処までも」
そうマスターの腕にしがみつき静かに言った。
東雲「ほら、ご覧の通りだよ?」
七魅「……真逆、あれを使ったの?」
東雲は気味の悪い笑を零した。
東雲「あぁ…そうだよ?…"洗脳済み"だ」
七魅の頭には、絶望の二文字が浮かんだ。
東雲「……この子は最後まで利用する。君も睦美も道連れだ」
七魅「待ってよ!それ以上魅奈の身体に細胞を取り込んだら、魅奈の体が持たないよ!?」
東雲「そんなことはさせない、彼女を完成品にする為に俺はここまで来たんだ。言の葉党の奴らなんかにアイツは渡さない…!!」
そう言うと、マスターはマイクを起動する。
七魅「…!!…やめてッ!!」
.
.
東雲「…さて、最後の実験と行こう。
君達が切り札だ、宜しくね、
No.0623
No.0773」
七魅.睦美「「……御意」」
七魅の目に光はなく、睦美は密かに笑みを零した。
東雲「…君のお陰で、七魅は洗脳できた。お見事だよ?」
睦美「ボク、マスターの為なら何だってするよ?」
東雲は睦美の頭を静かに撫でる。
だがそれも束の間………
バチッ
睦美「…え」
東雲「…ごめんね、所詮君も道具の一つに過ぎない」
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さくら海(プロフ) - みんさん» ありがとうございます!!!頑張ります!!! (2020年5月31日 11時) (レス) id: eba3e9a097 (このIDを非表示/違反報告)
みん - んぁぁぁぁぁぁぁぁめっちゃいい話!!感動しちゃいますぅ……更新楽しみにしてます!!!頑張ってください(*´∀`*) (2020年5月16日 2時) (レス) id: a7a20ec0a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら海 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sakuraitkn1/
作成日時:2020年3月2日 12時