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乱数さんが家を出てしばらくした後、あたしはある人に電話をかけた。
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙ
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙ
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙ
ﾋﾟ
＿"無花果「…なんだ」"
『…彼、どうにかなりませんか？』
＿"無花果「…貴様もか」"
『…も？』
あたしは、無花果さんのことばに首を傾げた。
＿"無花果「先程、飴村からも同じことを言われたばかりだ。
全く、貴様らの思考だけは、本物の兄妹だな」"
『…そうですか、申し訳ありません』
＿"無花果「これ以上面倒を増やすな、これは言の葉党党首、東方天様からの命令だ、何があっても覆らん」
あたしはため息をひとつ零した。
『飴村乱数は、一体何者なんですか？』
＿"無花果「…知りたければ自分で聞け。何のための自我だと思ってる」"
『……分かりました、時間を取ってしまい申し訳ありませんでした』
これは、運命であり抗えないものだと気が付き、大人しく従うことに決めた。
……どうせ、偽りの兄妹だから。
＿"無花果「…ふん、貴様は細かく説明せずとも、理解も行動も早くて助かる。あの失敗作とは大違いだ」"
『……それは僥倖』
＿"無花果「では、報告は怠るな
…あぁ、それと、No.0317」"
『…？なんです？』
＿"無花果「……＿＿＿＿＿＿＿＿＿」"
『…分かりました』
ﾌﾟﾂｯ
『……兄妹、か』
あたしは携帯をしまい、鍵を持って外へ出た。
もう見慣れた外の世界。
男の人も、女の人も、キラキラと笑顔であった。
殆どが、洗脳された言の葉党とは大違いだ。
自然と足は軽くなり、いつの間にか一人のお出かけを楽しんでいた。
先程、言われた言葉も忘れて…
.
＿＿＿＿＿"無花果「……他のクローンにら気をつけろ。
それから、貴様の能力は稀だ。他人には気づかれるような真似はするんじゃないぞ。
あと、飴村乱数は新たな政権格律の為に必要になる駒だ。何かあれば、貴様が阻止しろ。
…例え身代わりになってもな」"
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さくら海(プロフ) - みんさん» ありがとうございます！！！頑張ります！！！ (2020年5月31日 11時) (
レス) id: eba3e9a097 (このIDを非表示/違反報告)
みん - んぁぁぁぁぁぁぁぁめっちゃいい話！！感動しちゃいますぅ……更新楽しみにしてます！！！頑張ってください(*´∀｀*) (2020年5月16日 2時) (レス) id: a7a20ec0a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら海 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sakuraitkn1/
作成日時：2020年3月2日 12時
