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ページ14

目が覚めると、白いベッドの上だった。

白い天井が目に入る、見慣れない場所。
ここはどこかの病院らしい。





東雲「気がついたかい?」

『…マスター』


マスターは私の顔を覗き込んだ。
顔見知りがいた事に安心する。


東雲「…自分の名前は言えるかい?」

『No.0317……魅奈です』




マスターは椅子から立ち上がり、女の人のところに体を向けた。

…確か、無花果様。



その後ろには、白いパーカーを着て黒い帽子をかぶった男の子がいた。




東雲「異常は無いでしょう…
前にもお話したように、実験では彼女は凄まじい成果を残しております。

必ずや、貴女方からの任務を完璧にこなすかと思います」



無花果「それは結構…精神面でも問題あるまいな?」

東雲「…」


マスターは目線をさげ、言葉を濁した。





東雲「何分、より人間の精神に近づけましたので…

もちろん、指示通り"設定"は脳に叩き込みました故、言の葉党の意向に背いたり、逃げる様なことは無いでしょう……

ただ、これから先あるものにどう干渉し、感情が定まった上で、どう自我が形成されるかで彼女は変わってきます」


無花果「それを誘導するのが、貴様の仕事だ」


乱数「待て、その前に先ず何故こいつが必要なのかだけは教えろ」


空かさず、男の子は口を挟む。



トントンと進んでいく話にあたしはボーッと聞いていた。




無花果「この事に関して何も話す必要は無い。話に理解はしたのか?」

乱数「理解はした」

無花果「それでいい、貴様は我々の所有物。ただ言いつけ通りに動いていればそれでいい」


『あの……』



あたしは、気になることがあり問いかけた。




『あたしは、これからどう動けばよろしいでしょうか…』


無花果「…No.0317、お前はこれから、飴村乱数と行動してもらう」





そう言われると、男の子はあたしに笑顔で近づいてきた。


乱数「オネーサン!こんにちは!ボク、飴村乱数って言います!」

『…あめむら、らむだ……』

乱数「これからよろしくね☆」

『……指示なら』


あたしは、無花果さんの方を向いてそう言った。



無花果「No.0317、今は飴村乱数とともに行動していろ。何かあればすぐに報告しろ、いいな」


『…承知致しました』


無花果「…飴村、こい」

乱数「はーい!まったねー!オネーサン!」




飴村さんはあたしに笑いかけると、無花果さんに着いて出て行った。



東雲「…」

▽→←▽



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さくら海(プロフ) - みんさん» ありがとうございます!!!頑張ります!!! (2020年5月31日 11時) (レス) id: eba3e9a097 (このIDを非表示/違反報告)
みん - んぁぁぁぁぁぁぁぁめっちゃいい話!!感動しちゃいますぅ……更新楽しみにしてます!!!頑張ってください(*´∀`*) (2020年5月16日 2時) (レス) id: a7a20ec0a3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくら海 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sakuraitkn1/  
作成日時:2020年3月2日 12時

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