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睦美「…どうして？」
東雲「えっ？」
先に言葉を口にしたのは睦美だった。
睦美「作ったのは奴らでしょ？そんなの勝手すぎる」
東雲「そうだね、でも変えられない。
飴村乱数は真性ヒプノシスマイクを使う為だけに作られたものだ。処分されないだけまだマシだ」
『……処分って』
マスターの言動に動揺する。
そんなことを知って知らずか、マスターは話を続けた。
東雲「まぁ、彼も初期型と比べればまだ性能はいい方なんだよ。どのクローン達よりも、ラップのスキルは格段に高い。
中王区は、完成品を作るために、まだ実験は続けるみたいだけどね」
睦美「ねぇ、感情を持つことがそんなにいけないことなの？」
東雲「……そう、だね」
睦美「ボクらは感情を持つことが大前提なのに？」
それは素朴な疑問であった。
人間は誰しも自我を持つ。それは生きていくために必要であり、人間のあるべき姿だ。
あたし達も、ヒプノシスマイクの性能を確かめる為に、感情を持つように作られた。
だが飴村乱数にはそれを必要としない、では中王区は何を求むのか。
それはあたし達の疑問であり、声だ。
マスターは眉を下げ悲しそうに喋り始めた。
東雲「どうなのかな…僕は正直、彼の実験に関与していないからなんとも……
でもこれだけは言える
"中王区"の奴らは非道徳的だ、彼を作った事で、彼を人間としてではなく、物として考えている」
＿＿＿＿その言葉には嘘が含まれていた。
『……それは、貴方も同じでしょ？』
東雲「……何？」
『だって、貴方も言ったでしょ？
＿＿＿＿あたし達の中に調整が整ってない"物"もあるって』
マスターは顔をゆがめた。
東雲「あれは、仕方なく…」
七魅「…でも少なからず思ってるわけだ」
東雲「……」
睦美「ねぇ、何とか言ったらどうなの？」
『…無言は肯定だよ？』
マスターは固く目を閉ざし、重い口を開いた。
東雲「………言えない」
七魅「…えっ？」
東雲「言えないんだ…言ってしまえば、君達は確実に消されてしまう」
『……消される？消されるって』
東雲「君達は、」
「そこまでよ」
突然聞こえた声に、あたし達は一斉に振り返った。
東雲「……博士」
そこには、赤髪の女を先頭に、白衣を着た大勢の女がたっていた。
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さくら海(プロフ) - みんさん» ありがとうございます！！！頑張ります！！！ (2020年5月31日 11時) (
レス) id: eba3e9a097 (このIDを非表示/違反報告)
みん - んぁぁぁぁぁぁぁぁめっちゃいい話！！感動しちゃいますぅ……更新楽しみにしてます！！！頑張ってください(*´∀｀*) (2020年5月16日 2時) (レス) id: a7a20ec0a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら海 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sakuraitkn1/
作成日時：2020年3月2日 12時
