＊ ページ17
ht「…そう…かなぁ…」
『それに君……何もしなくても死ねるよ』
何もしなくても死ねる…？
病気で死ぬってこと？
足だけじゃなかったのかな……
『人は誰だって絶対に死ぬ。君も私もどこかの誰かも』
ht「……」
Aはそう言いながら俺から睡眠薬を取った
そして、一つ２つ…と睡眠薬を袋から出していった
『はい。12錠あるよ』
Aから薬を受け取る
これを飲めば…死ねるのか
でも…Aの話を聞くと、今ここで自分が命を投げ出そうとしていることが
とてつもなく惨めに、申し訳なく思えてくる
『どうしたの？飲まないの？』
ht「……やめる…俺、俺………まだ、死にたくない」
『そっかぁ…君にはまだその言葉が言えるんだね』
ht「ごめんね…一緒に死んであげられなくて」
『いいよ。死にたくない人と死ぬ気はないから』
ht「そっか……優しいね」
『そう？旗からみたら無理心中と同じようなもんだけどね』
ht「違うよ」
『ははっ…優しいのは君だね』
そう言ってAは優しく笑った
俺なんかよりも、もっと死にたくても死ねないんだ
俺は申し訳無さでいっぱいになった
『君に希望が現れるよ』
ht「まっ…」
Aがそう言った途端とても強い風が吹いて
開けてあった窓に風が入り、大きくカーテンが揺れてAを隠した
そのカーテンが定位置に戻った頃には、もうAはいなかった
そこに落ちていたのは白い羽
俺はうまく動かない足を必死に動かして、その羽を手に取った
とても優しい触り心地
Aみたいに真っ白で奇麗
俺はその羽を握りしめ眠った
そしてその数日後、とある子が俺の病室を訪ねた
os「はじめまして…」
ht「！……君、の…その羽」
os「やっぱり君も？俺、この羽に導かれてここまで来たんよ」
ht「A……」
Aが言っていた「希望」というのはこの子なのかな
なら、友達になりたい
いつかその羽を持っている理由を聞けるくらいの仲になりたい
os「Aがさ、俺にピッタリのお友達見つけてくれるって言ってたんよ」
ht「お、俺も希望が見つかるって…」
この子なら…
俺と……
ht「俺と友達になって…くれないかな」
os「もちろんやで。Aに感謝やなぁ…」
勇気を振り絞って言った言葉を
その子はすんなりと受け入れてくれた
俺に生きる希望と明るさを教えてくれてありがとう
願うならもう一度、君に会いたい
＿＿＿＿＿
『真っ白な君には、希望がよく似合う、絶望は、似合わないよ』
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海(プロフ) - に‘‘ぃ‘‘さ‘‘ぁん‘‘ーーー (2022年10月16日 10時) (
レス) @page33 id: 5511dd41f6 (このIDを非表示/違反報告)
かみぶくろ*(プロフ) - みずきさん» ありがとうございます(?). (2022年10月5日 19時) (レス) id: 789bc89d04 (このIDを非表示/違反報告)
みずき - 全あたいが泣き発狂した (2022年10月5日 16時) (レス) @page33 id: 129e1b5429 (このIDを非表示/違反報告)
かみぶくろ*(プロフ) - お塩さん» よし任務遂行(???)コメントありがとうございますw! (2022年10月4日 0時) (レス) id: 789bc89d04 (このIDを非表示/違反報告)
かみぶくろ*(プロフ) - レモンライムさん» とても嬉しい感想ありがとうございます！！レモンライムさんの小さなことでもいいので何か悩みを軽くできていたら嬉しいです。コメントありがとうございます！ (2022年10月4日 0時) (レス) id: 789bc89d04 (このIDを非表示/違反報告)
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