泣きたいくらい

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『着いたぞ〜、』






ソファーに座らせたつもりが






『あーおいっ寝るなーっ』






コップに水を注いで、今にも寝てしまいそうなAに飲ませる






「ありがとう、二階堂くん」






『どーいたしまして』






言葉もふにゃふにゃ、表情もふにゃふにゃ




これ、付き合ってたら完全襲ってるわ






「わたし、帰らなきゃ...っ、」





『あっぶねー』





まだ酔いが冷めずフラってしたAを支えたのはいいけど





「えっ、、」






目の前にはAの顔と床




支え方が悪く押し倒す形になってしまったらしい






「ごめん、どい『やだ』」





「へっ、？」






そんな間抜けな顔しちゃって、

こんないい展開で簡単にどくやつがどこにいるかよ






『なぁ、俺っていい同僚？』






前にAが言ってたのを思い出した


二階堂くんはいい同僚だねって





今もそう思ってんだろうな







「うん、いい同僚、だよ？」







『いい、彼氏にはなれねーの？』







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