どうか...私を殺してください【d!】 (ページ2)

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私が実験施設に来て、どのくらい経ったのだろうか…もう時間感覚なんて無くなってしまった…ただ起こされて実験をして眠るだけ。食事もなければ水もない。

普通なら生きれないが、生憎私は死なないんだ…ただ飢餓の苦しみに耐えるだけ…死ぬ事も出来ずに人間扱いもされない。

『耐えろ…耐えろ』

復讐してやりたいが、此処を出てどうなるんだろうか…また人を殺すのか？それなら今を耐えた方がマシだ。

それだけの気持ちで私はずっと耐えてきた。

研究員｢No.666時間だ｣

『…はい』

何処に行っても不思議と名前は666になる…きっと悪魔の子だからだろう…この施設には私ともう1人だけ人が居る、彼は爆発を起こせる戦闘狂みたいだ、よく研究員が手を焼いてるのを見る。

名前は…確かゾム…だったと思う。

彼が名乗ったらしい、それなら私も実験施設に入った時に適当に名前を名乗ればよかったと思ったが、名前というものをどうやって付けるかも検討も付かないから結局666になってただろう。

ゾムとは仲は良くないが、よく彼は私を見てくる。

研究員｢本日の実験は焼死だ｣

『…はい』

ここの施設でしている事は、私は何処まで耐えれるか…だ。溺死、感電死、餓死と色々やってきて、今日は焼死らしい。

不死身だからと言って痛くない訳じゃない、痛みは感じるし苦しみも感じるのだ…あぁ、今日は熱さか…。

私は抵抗せず、体と手足を固定されるのを見つめながら溜息を付きそうになる、でもこれは利害の一致なのだ…この人たちが私を殺してくれるなら万々歳なのだ。

研究員｢始めるぞ｣

その掛け声と共に私にガソリンが撒かれる、その瞬間ガソリンに火をつけられて、意図も簡単に私の体に引火した。

『ｯ…！！！！』

想像も絶する熱さだった、それでも叫ぶ事は許されていない…必死に唇を噛み締めて熱さに耐える事1時間、やっと消火されて研究員は私の体を確認する。

私の体は服は燃えて無くなっていたが怪我も無かった。

研究員｢これもダメか…｣

拘束を外されて着替えを投げられる、服とは言えない布切れだが一応ちゃんと着れば今日の実験は終わり…私の扱いは完璧に実験ラットと同類だ。

部屋に戻されて今日も眠った。