自慢の彼女【及川徹】

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そして、烏野総合運動公園 球技場にて
待ちに待った音駒との練習試合当日。

烏養さんはラベンダーの香りだった。



「集合！！！！」



黒と赤のジャージが向かい合う。


「挨拶！」

『『お願いしアス！！』』



「研磨！？」「あ、翔陽」

髪の毛プリンな研磨君と日向は知り合いだったようで、挨拶直後から話している。


「ヘイヘイヘイ、うちのセッターに何の用ですか」

「そっちこそウチの1年に何の用ですかコラ」

「なんだコラ」

「やんのかコラ シティーボーイ コラ」


田中と田中とよく似たモヒカン君が絡み合う。


「やんのかってこれからやるんだろ？試合。
　あとシティーボーイとかヤメロ恥ずかしい」

「山本、お前すぐ喧嘩ふっかけるのヤメロ
　バカに見えるから」


すかさず、保護者達が恥ずかしい奴いてスミマセンと謝り合っている。


「やっくーん！！！」

「？」

「お、いたいた！久しぶりだな！A」

「久しぶり！連絡ありがとう！」

「へ！？２人知り合い！？」


そう、私が１年間東京で通ってた中学校で最もお世話になった人。少しの間だけど、バレー部のマネージャーもした。クラスも一緒で部活も一緒で、彼自体面倒見がいいので、すぐ仲良くなれた。多分中学の時に私のことを1番気にかけてくれた人だ。


はぅあっ！
「じょ、女子マネージャーが居る…か、可愛いすぎる…」

「だからやめとけって言ったろ」

はぅあっ！
「こっちには美人が……」


うわああとどこかへ走り去っていく山本君。
烏野には女子マネージャーが居るか否かを賭けていたらしい。やっくんは知ってたから居る方に賭けたと笑っていた。


「にしても、まさか知り合いがいたなんてびっくりだな」

「私もびっくりだよ！練習試合する日が来ると思ってなかったもん」

「俺もまたこうやってAに会えると思ってなかったから、嬉しいよ」


スガとやっくんはウマが合うようですぐに打ち解けていた。


「なんかスガとやっくんって似てるよね」


「「え、そう？？」」



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