123.チーム奏 ページ23
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奏「Aさんっ、この間のデートの件ですが……」
『で、デート！？』
奏「次の週末はいかがでしょう？」
週末が終わった途端、次の誘いをしてくる奏に、本気度を感じる。
『えっと………』
奏「演技審査は金曜日ですから、解放されて自由に楽しめますし。」
困ったように元の方を見やると、元が冷ややかにこちらを見ていた。
どうやら、助け舟を出すつもりはないようだ。
『あの………』
久遠「アレはなんだ？」
奏「え？」
久遠の言葉に、目線を辿ると、荒らされた花壇が目に入る。
『あっ、あの花壇……』
元「理事長に頼まれて、Aさんがお世話していた花壇ですね？」
『なんであんなことに？』
奏「とりあえず見に行ってみましょう。」
『うん。』
胸騒ぎを感じつつも、奏たちと中庭へ向かう。
近くで見ると、明らかに人為的に荒らされた様子だった。
元「はぁ、またですか。」
奏「また？」
久遠「おそらく、奏か誰かのファンによる嫌がらせだろう。」
奏「ええっ、僕の？」
元「エコノミーの生徒の可能性が高いですから、ネクストや京極兄弟に想いを寄せる人かも知れませんね。」
奏「前にも何かあったの？」
『何でもないよ！』
階段から突き落とされそうになったことは、元しか知らない。
勘の良い久遠は気付いているのだろうが、奏にまで余計な心配はかけたくなかった。
久遠「とりあえず、園芸部の教員に相談しておくか。素人では元通りに出来ないだろう。」
理一「君たち、もうすぐ授業だぞ。何を………って、これはどうしたんだ？」
偶然通りかかった理一が、驚いて目を見開く。
理一も独自のファームを世話しているため、知識は豊富だ。
理一「ここは僕が何とかしておくから、君たちは教室に戻りなさい。」
元「ありがとうございます。」
『わざわざすみません……』
理一「いや………危ないっ！！！」
『え？』
理一の声に驚き、気付いた時には、覆い被さった理一と共にずぶ濡れになっていた。
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うみか(プロフ) - ゆなさん» ありがとうございます！これからもネクストには活躍していただくので、よろしくお願いします。 (2021年7月29日 21時) (
レス) id: 81b182e416 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 更新ありがとうございます！いっちゃん好きなのでなんなほっこりします (2021年7月29日 1時) (レス) id: 333f181d63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うみか | 作成日時：2021年7月27日 0時
