122.京極竜 ページ22
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竜「あ、A。おはよ。」
『竜ちゃん、おはよう。尊人くんは一緒じゃないの？』
竜「起こしたんだけど、なかなか起きねえから置いてきた。」
まったく、とため息を吐く竜に、母親みたいだなと笑みを溢すA。
竜「どした？
なんか元気なさそうだけど。」
『えっ、そう？』
竜「何かあったのか？」
『何かあったっていうか………
あのさ、光輝くんと海司くんって、ナンパとかする？』
竜「は！？
………ナンパされたのか？」
『いや、私じゃなくてっ！』
竜「よく分かんねえけど、アイツらはしねえだろ。
教室でも、女子と喋ってるとこなんてほとんど見ねえし。」
『そうなんだ………。そうだよね。』
((ナンパなんかしない人達だって、よく分かってる。
分かってるのに……何だろう、このモヤモヤは。))
あの話が嘘だとしても、なぜか心がザワついてしまう。
竜にうまく説明することも出来ない。
竜「何があったのか知らねえけど、なんか不安に思うことあるなら、いつでも話聞くから。
なんも出来なくても、聞くだけで良いならいつでも言えよ。」
『竜ちゃん………
ありがとう！』
竜の優しい表情に、少しだけ心が晴れる。
全て委ねたくなるほどの安心感が、そこにはあった。
尊人「竜ちゃーん！！！Aー！！」
竜「アニキ。間に合ったな。」
尊人「全力で走ってきたからな！」
起きるなり着替えて走ってきたような様子で、ニカッと笑う尊人に、更に心のモヤモヤも晴れていく。
『あはははっ、尊人くん寝癖ついてるよ！』
竜「鏡ぐらい見てから出てこいよ……」
尊人「寝坊してんのに、んな結城先生みたいなこと出来るか！」
竜「いや、朝はみんな見るだろ。」
２人のやり取りにくすくすと笑いながら、Aは尊人に手鏡を渡す。
竜と一緒に口を出しながら、尊人の寝癖を整えつつ学校へと向かった。
そして、教室へ入ると、待っていたかのように奏がAを出迎えた。
奏「おはようございます、Aさん！」
『お、おはよう。』
席までエスコートされ、ソワソワしつつも、奏の隣の席へと座る。
((な、なんだろう？))
疑問に思いながら奏を見詰めると、奏が嬉しそうに口を開いた。
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うみか(プロフ) - ゆなさん» ありがとうございます！これからもネクストには活躍していただくので、よろしくお願いします。 (2021年7月29日 21時) (
レス) id: 81b182e416 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 更新ありがとうございます！いっちゃん好きなのでなんなほっこりします (2021年7月29日 1時) (レス) id: 333f181d63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うみか | 作成日時：2021年7月27日 0時
